初心者が挑戦しても勝率が高い投資法はあるのか。年間1億円以上の利益を稼いでいる個人投資家のまつのすけさんは「イベント投資なら初心者でも再現性が高く、勝てる可能性があります」という――。
「GW2022」と「GW2022」の概念テキスト、ペン、ノート、コイン、電卓が入った木製ブロック
写真=iStock.com/Seiya Tabuchi
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個人投資家のまつのすけです。2021年は約8カ月で1億544万円の利益確定を達成しました(評価益を加えるともっとプラス)。今回は私が実践しているイベント投資の一つで、勝率が高い手法をご紹介します。

イベント投資とは、過去の実績では勝率が高い事象については、今後も同じことが起きる傾向があると考えて投資する手法です。勝率を上げるためには、過去のデータを分析して、統計的に優位性があるか、再現性があるかを分析して実践していくことになります。

こう申しますと、「過去のデータの分析なんて面倒でやっていられない」という方もいらっしゃるでしょう。そこで、簡単に実践できる方法を一つご紹介します。

長期連休明けの上昇傾向に投資する

アノマリー(相場でのよく的中する経験則)の一つとして、“長期連休明けは、株価が上昇する傾向にある”とのデータがあります。連休中は長い休場時間が発生するので、短期売買を行う投資家・ヘッジファンド等の中には、リスクを回避するために保有株式をいったん売却して、連休明けに買い直す人がいることが影響していると考えられます。

長期投資をおこなう投資家には理解できないでしょうが、安心して眠るために、保有株式の持ち越し(オーバーナイト)を避けたいという投資家も多い状況なのです。

2021年12月21日に公開した記事では、12月30日に買って1月4日に売ると勝率が高いことをご紹介しました。

実際に2021年12月30日の引け(取引終了時)で日経平均を買って2022年1月4日の寄り(取引開始時)で売れば、約1.06%の利益が出ました。普通預金の金利は0%に近い低金利ですから、たったの6日間で1.06%という数字は満足できるものでしょう。

過去30年間のトータルでは22勝8敗で、勝率が約73.3%、4回に3回近くはプラスリターンとなっており、累積リターンも大局的には右肩上がりの傾向となっています。