管理職に就くことで幸福度が上がる
「管理職になりたかった」人の「管理職になった時点での幸福度(Q9)」が高いのはもちろん、「現在の幸福度(Q8)」はさらに高く、管理職になり充実した人生を送っている姿が垣間見える。逆に、「なりたくなかった」人は、就任時に「幸福度が低い(1~4)」と感じている人がいるが、「現在の幸福度(Q8)」を見ると、「幸福度が高い(7~10)」と答える人が増加。管理職になったから不幸になったと思う人は少なく、幸福度は高まり、管理職になってよかったと思うよう。白河さんは、女性はもっと先を見据えてキャリア形成すべきだと助言する。
「なりたくない理由で、『実質給料が下がる』と言う人もいますが、課長くらいのポジションでは、その可能性もあるでしょう。でも、長い目で見て、もっと上のポジションを狙っていけば、確実に給料は上がります。また、今の会社で長く働き続けたいのなら、会社が求めることはクリアしておくほうがいい。転職を考えているなら、管理職になってさらなるキャリアアップを狙うべき。どちらにしても管理職に就くメリットはとても大きいのです」
管理職に就くことで幸福度が上がることは、アンケートの結果からも明白。その中で、幸福度の高い管理職と幸福度の低い管理職が生まれる原因は何なのか、それぞれのライフスタイルから考えてみることも必要だろう。
相模女子大学特任教授、女性活躍ジャーナリスト
1961年生まれ。「働き方改革実現会議」など政府の政策策定に参画。婚活、妊活の提唱者。著書に『働かないおじさんが御社をダメにする』(PHP研究所)など多数。