【Case4 DINKs】夫はフリーで年金が少ない

DINKs、夫はフリーで年金が少ない
【POINT】自営業・フリーは貯められるときに貯めよう

自営業やフリーの人が加入する国民年金は満額でも年約78万円。退職金もないため、貯められるときに貯め、少しでも長く働くことが最大の老後対策になります。老後資金づくりには、自営業向けの制度「国民年金基金」が、終身で年金を受け取れるうえ掛金が全額所得控除できて有利です。

亜弓さんのケースでは、将来は夫の実家に住む予定です。親の介護や実家の相続は微妙な問題ですが、兄弟姉妹で方針を話し合うとともに、転居の時期が早まる可能性も考慮しておきましょう。

構成=有山典子 イラスト=岸 潤一

深野 康彦(ふかの・やすひこ)
ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルリサーチ代表。1962年生まれ。クレジット会社を経て独立系FP会社に入社、96年に独立。30年以上の実績を持つ日本のFPの草分けの1人。さまざまなメディアやセミナーを通じて家計管理や資産運用、マクロ経済まで幅広く発信するとともに相談業務も行っている。生活者の立場に寄り添う解説とアドバイスにファンが多い。『55歳からはじめる 長い人生後半戦のお金の習慣』(明日香出版社)など著書多数。