【Case4 DINKs】夫はフリーで年金が少ない

DINKs、夫はフリーで年金が少ない
【POINT】自営業・フリーは貯められるときに貯めよう

自営業やフリーの人が加入する国民年金は満額でも年約78万円。退職金もないため、貯められるときに貯め、少しでも長く働くことが最大の老後対策になります。老後資金づくりには、自営業向けの制度「国民年金基金」が、終身で年金を受け取れるうえ掛金が全額所得控除できて有利です。

亜弓さんのケースでは、将来は夫の実家に住む予定です。親の介護や実家の相続は微妙な問題ですが、兄弟姉妹で方針を話し合うとともに、転居の時期が早まる可能性も考慮しておきましょう。

構成=有山典子 イラスト=岸 潤一

深野 康彦(ふかの・やすひこ)
ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルリサーチ代表。1962年生まれ。中堅クレジット会社勤務などを経て、独立。完全独立系ファイナンシャルプランナーとして、個人のコンサルティングを行いながら、テレビ・ラジオ番組への出演、新聞・マネー雑誌・各種メールマガジンへの執筆など、さまざまなメディアを通じて投資の啓蒙や家計管理の重要性を説いている。