女性ホルモンの変化は生理周期にあらわれます

卵巣の機能が低下し、女性ホルモンの分泌量が減っていくと生理周期が短くなるほか、排卵を伴わない無排卵月経が起こります。

心身の不調チェック!

生理は25~28日に1回やってきますが、無排卵月経の場合、周期が長く、もしくは短くなって出血量の多い日がなくなります。こうした変化が起こり、生理の間隔が空いて12カ月こなくなる人もいれば、短期間に何度か生理がきて、パタッと止まる人も。ちなみに初潮の年齢は閉経の年齢に影響を与えません。また、閉経を早める原因として、喫煙、運動不足、ストレス、動物性脂肪が多すぎる食事、脂肪の少なすぎる食事などが挙げられます。

生理の出血量が減って周期がバラつくと、心配で婦人科を受診する人も多いですが、これは自然の変化。逆に出血量が増えたり、血の塊のようなものが出たりしたら受診が必要です。定期健診では子宮けいがんの検診のほか、子宮筋腫などを調べる経腟けいちつ超音波検査を受けましょう。

また、女性ホルモンのエストロゲンには血管や骨、脳の健康を保つ働きもあります。そのためエストロゲンが消失する閉経後は、高脂血症や骨粗しょう症、認知症などのリスクが高まります。更年期は、こうした体の中の見えない変化に目を向ける時期。健康診断でコレステロール値や骨密度などをチェックしつつ、運動、休養、栄養という健康の三要素を満たす生活を心がけてください。

更年期を迎えると「自分はもう年だ……」と思いがちですが、まだまだ人生の折り返し地点手前。心身の変化に気づき、早めに対応することが20年後の自分をつくり、年齢を重ねつつ自分の理想の生き方を実現することにつながります。(産婦人科医 高尾美穂先生)