仕事は自分の手もとにないほうが進む

Nさん「あと仕事って、火のついた爆弾みたいなもんなんだよ。その爆弾を受け取ったら、自分のやるべきことをサッとやって、次の人に回さないとね。いつまでも自分がずっと抱えていると、いつかドッカーンと爆発しちゃうんだよ。

爆発するまで抱えてるなんてありえないって、思うでしょ? でも結構、みんな、抱え込んじゃうんだよね。

自分が火のついた爆弾を抱えているときに、さらにあと、2、3個ほど同じように火のついた爆弾が手もとに転がってきて、どの仕事にも完璧さを求めてしまうと、時間切れで大爆発だよ。そうなったら、その仕事を依頼したまわりにも被害を及ぼすことになっちゃうよね。

だからさ、完璧さを求めるあまりに大爆発を起こすくらいなら、適当なところで爆弾を手放して次の人にバトンタッチしたほうが、自分もまわりもハッピーなんだよ。

要は仕事って、自分の手もとにないほうが進んでいくっていうことだね。ははは」

涼しい顔で大量の仕事をこなす人の秘密

僕「なるほど! よく大量の仕事を任されてるのに、涼しい顔してこなしてる人がいますけど、あれは手を抜いてるんじゃなくて、次の人にバトンタッチするスピードが早いってわけですね!」

こうしたやり取りがあってから、僕は「仕事は完璧さよりもスピード重視だ」ということを意識するようになりました。そのおかげで、今まで仕事で大きなトラブルもなく過ごせてきているのだろうと思います。

この方法、めちゃくちゃ仕事の効率が上がるから、ぜひやってみてください!

【Nさんからの学び】
・完璧主義を捨てて、スピード重視のスタンスをとること50%くらいできたところで、依頼主の確認をとること
・自分のところに仕事をとどめておかないこと
寺澤 伸洋(てらさわ・のぶひろ)
投資・ビジネス書作家

灘高校、東京大学経済学部卒業後、日系企業、Amazon Japan勤務を経て、2020年から作家・講演家として活動を始める。『40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法』(KADOKAWA)、『子どもを2人育てながら1億円貯めた夫婦の40代FIREまでの道のり』(Amazon KDP)など著書多数。