仕事にも使える「If thenプランニング」

最初はルールであっても、ある程度それを繰り返すと習慣になるので、意識しなくなるまでは頑張ってルールを守ろうとしました。私自身はとても飽きっぽかったのですが、この「If thenプランニング」は見事にハマりました。

仕事にもいろいろと応用できるようになって、「もしTwitterで、イベント参加のDMがきたら、その人の名前をすぐにリストに書き込む。そして、ZoomのURLを送るためにすぐにDMに返信する」など、ワンセットでの行動を心がけるようにしました。

以前は、TwitterのDMがきても、頭の中で、「後でやろう」ととどめておくだけですぐにやらないので、どうしても穴が出てDMを送りそびれる……というようなことも頻繁にありました。しかし、「It thenプランニング」でいろいろなことをワンセットに行動するようにしたら、ミスが大きく減りました。

また、ときには、「今日はやろうと思っていたのに、できなかった」という日もあるかもしれません。そんなできない日があっても、「次の日にまたやろう」と気持ちを切り替えることができればOKです。続けないことが一番もったいないので、一日、二日のやらない日があったとしても「またやろう」と思えれば、いくらでもスタートを切り直せます。

場所のパターン化で集中のスイッチを入れる

こだわりさんに多いのは、集中力の高い人。ただ、集中力のスイッチを入れるのは、得意ではない人が多いような気がします。上手にスイッチをオンできれば、集中力を高めて仕事に没頭できるし、高い成果も上げられます。でも、スイッチが上手に切り替わらなければ、いつまでもグダグダして、無為な時間を過ごしてしまいます。

なので、こだわりさんにとって、この「集中力のスイッチのオン・オフを上手に切り替える」ということは、最重要課題です。ちなみに私の場合、スイッチのオン・オフを上手に切り替える上で、実践してよかったのは「場所を変えること」でした。以前はオフィスで仕事をするのが一般的でしたが、最近はテレワークで自宅、あるいは屋外など自由に仕事をする場所が選べるようになってきているので、ぜひこの方法は活用してほしいと思います。

こだわりさんに多いのは、環境に敏感な人。例えば、ファミレスのように頻繁にピンポーンという呼び出し音が鳴る環境ではうるさすぎて集中力が途切れてしまうという人もいますし、匂いに敏感で油の匂いが漂うようなファストフード店では何も手につかなくなるという人もいるようです。

ちなみに私自身は、周囲の「色」が気になるタイプで、マクドナルドのように赤や黄色の派手な店内だと気が散ってしまいます。だから好むのは、青や淡い赤などの落ち着いた色が主体となっているような場所です。こういう環境で仕事をすると、集中力も上がるし、効率も上がるように思います。

カフェでラップトップを見ている若い日本人女性
写真=iStock.com/imacoconut
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