自分で考えない人はカモにされる

最後にこれら4つの投資先は、私自身のバイアスがかかっていることを最後に申し添えたいと思います。

私も結局は自分と話が合う人としか情報交換しませんから(それは相手も同じ)、私自身が実践しているがゆえに、上記の投資先を好んでいる人からの情報に偏る、ということが起こります。

むろん、自分でやらずして、ああだこうだと評価することはできないので、当然のことでもありますが。

なのでこのコラムも、世間にあまたある「ポジショントーク」のひとつとして一歩引いて読んでいただきたいと思います。

本質的に重要なのは、

・今どのセクターにお金を置くのが最もパフォーマンスが高いか、その根拠は何か
・自分はいったいどういう価値にお金を投じようとしているのか
・期待価値と実際の価格に乖離かいりがあり、その乖離が修正される根拠はあるか
・それらのシナリオは、自分なりに合理的・客観的であると納得できるか

を自らの頭脳をフル回転させて考えることです。自分で考えることを面倒くさがる人は、たいていカモにされるのが投資の世界の常なのですから。

午堂 登紀雄(ごどう・ときお)
米国公認会計士

1971年岡山県生まれ。中央大学経済学部卒業後、会計事務所、コンビニエンスストアチェーンを経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。IT・情報通信・流通業などの経営戦略立案および企業変革プロジェクトに従事。本業のかたわら不動産投資を開始、独立後に株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズ、株式会社エデュビジョンを設立し、不動産投資コンサルティング事業、ビジネスマッチング事業、教育事業などを手掛ける。現在は起業家、個人投資家、ビジネス書作家、講演家として活動している。著書に『33歳で資産3億円をつくった私の方法』(三笠書房)、『決定版 年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人』(Gakken)、『「いい人」をやめれば人生はうまくいく』(日本実業出版社)、『お金の才能』『お金の壁の乗り越え方 50歳から人生を大逆転させる』(かんき出版)など。