大暴落でもホールドを続けられる人は何が違うか

自分はどういう価値に資金を投じているのかに自覚的であれば、第一次バブルと言われた2017年の1ビットコイン235万円から30万円台への大暴落のときでも、ホールドし続けることができる。

あのとき損切りせずに保有してきた人は、いま1ビットコイン650万円を超えていて、いつ利益確定しても利益が出るでしょう。市場規模2位のイーサリアムも、暴落後の1万円前後から、すでに20万円を超えています。

仮想通貨のイメージ
写真=iStock.com/whyframestudio
※写真はイメージです

むろん今後どうなるかは誰にもわかりませんから、これは仮想通貨がおススメだという意味ではありません。

断片的に見聞きしたイメージや目先のニュースで固定観念にがんじがらめにならない知的体力を持ち、自分はそこにどんな価値を見いだしており、その根拠は何かを考える習慣が必要だということです。

これは仮想通貨に限らず、あらゆる運用商品を選ぶ際に共通の視点ではないでしょうか。

注目の投資対象2.米国株式

次は米国株です。

日本などとは異なり、米国は移民を受け入れているうえ少子化問題もほとんどなく、人口は明らかに増加していくことが予想されます。

人が増えれば住居が必要です。車や食糧も必要です。結婚し家族が増えればまた消費が増えます。

また、GAFAM(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル、マイクロソフト)を筆頭とするハイテク大手やテスラといった新興ベンチャーだけでなく、バイオ、エネルギー、アグリテック、軍需や医薬品など世界を席巻する企業の目白押しです。

つまり米国は今後も経済成長していく(つまり株価が上昇する)可能性は高いと考えられます。

むろん、2020年3月に起こったようなコロナショックのように地政学的リスクもあり、たとえば米中衝突の激化もあるかもしれない。あるいはバブルとバブル崩壊が繰り返される可能性はあります。

米国は貿易赤字と財政赤字の問題もあるとはいえ、新興国や他の先進諸国よりはまだ体力がある(ように見える)。

そこで前述の通り長期で見れば株価上昇の可能性は(少なくとも他国よりは)高いと考えられます。