50代でセミリタイアするには、いつからどんな準備が必要でしょうか。マネーコンサルタントの頼藤太希さんが準備にかけられる期間別に資金プランを示してくれました――。

※本稿は、頼藤太希・高山一恵『「経済的自由」を最速で手に入れる! ぴったりの投資プランが最速で見つかる! マンガと図解 はじめてのFIRE』(宝島社)の一部を再編集したものです。

FIREは早期退職のための財政的自由
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リタイアの前に自分の願望を明確にする

FIREの「RE」の部分、「早期リタイア」はあなたの人生にとって本当によいことか、考えてみましょう。不労所得を得ながら、ある程度働いて収入を得ていくサイドFIREであればセミリタイアすることになりますが、そのことで人生は有意義になるのでしょうか。

やりたいことがないなかで、時間ばかりあっても仕方ありません。そこで、「タイムバケット」というツールを用いて、人生のどこで何をやるのか、家族で話し合ってみてください。まず現在をスタート、予想される人生最期の日をゴールとします。そして、その間を5年、10年で区切り、その区切り(時間のバケツ=タイムバケット)に、やりたいこと、起こりうる大きなイベントを入れていきます。

タイムバケットで「したいこと」を可視化する
※『マンガと図解 はじめてのFIRE』(宝島社)より

時間と健康とお金を軸に考えると、自由な時間を得たからできること、健康であるからこそ楽しめること、お金があるから実現できること──それぞれ違ってきます。将来、時間ができたときにやろうと思っても、若いうちにやることこそ価値があることもあるでしょう。