なぜ松下幸之助は“経営の神様”になれたのか。作家の本田健さんは「不遇の過去は変えられないが解釈は変えられる。過去に縛られたり、悲しんだりするのではなく、前向きにとらえ直すことが成功につながる」という――。

※本稿は、本田健『「うまくいく」考え方 新しい時代で幸せになる5つの法則』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

頭に電球が光っている発明家のような子どもと機械の模型
写真=iStock.com/RichVintage
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直感は幸せへと導く案内役

あなたは「直感」を信じるタイプですか?

直感というと、なんの根拠もない、単なるカンだと思う人もいるかもしれません。でも、わたしがこれまでに会った強運の持ち主は、みんな直感の力を信じていました。

たしかに、直感が正しいとする科学的根拠を示すのは難しいかもしれません。ですが、これまでの経験から、直感こそが幸せへと導く案内役だとわたしは考えています。

なにかをやろうと思ったときに、心がワクワクしたり、体がゾクゾクしたり、高揚感が生じるのは、「YES」のサインです。要するに、なんだかとても楽しくなってくる感じですね。これが、直感からのサインです。こんなとき、わたしはなるべくすぐに直感にしたがって行動してきました。

逆に、嫌な気分になったり、不安になったり、イライラしたり、気分が下がったりするのは、「止まれ」のサイン。そんなときは、無理に動かないようにしてきました。

つまり、直感は自分の心の奥深いところにある、「あなたについてすべてを知る部分(理性では知ることができないものも含む)」からの、重要なシグナルです。

直感はあなたのためだけに働く、あなたを幸せにするための「内なる声」。これを使わない手はありません。

直感を上手に使うためには、前提として自分の直感を信頼する必要があります。「人生に素晴らしいことが起きる」と信じて身をゆだねる勇気も必要です。小さな直感から行動へ移す練習をしていけば、どんどん慣れて決断力がついていきます。

直感にしたがって大胆に行動していれば、面白い「偶然という名の必然」が次々に起こっていきます。

なにが大事かは、心と体がちゃんと知っているのです。面白い人生を生きたければ、面白そうなことに心を開くことです。そこから、なにかがはじまるでしょう。