ルーズな人には期限をつける

気の進まない仕事は誰にでもありますが、部下や同僚が依頼した仕事を進めてくれないせいで、こちらが困ることもあります。その場合の対策として有効なのが「期限を決める」こと。

たとえば、いつも締め切りに遅れる人には「○月○日まで」と伝えて、それが守れなかったら、こちらの意向で進めるなど、何かしら条件をつけておくのがよいでしょう。それで相手が不利益を受けても、反論する資格はないという約束のもとで行うのは、ルーズな人に対するよくある手法です。

またギリギリにならないと、おしりに火がつかないという人もいます。そういう人は段階的に締め切りを分けたほうがよいでしょう。ギリギリ最後に全部もってこられるよりは、細かく見せてもらったほうが、修正も早くできて、お互いにメリットも多いので、そういう指示の出し方をするのもありでしょうね。

構成=池田純子

井上 智介(いのうえ・ともすけ)
産業医・精神科医

産業医・精神科医・健診医として活動中。産業医としては毎月30社以上を訪問し、精神科医としては外来でうつ病をはじめとする精神疾患の治療にあたっている。ブログやTwitterでも積極的に情報発信している。「プレジデントオンライン」で連載中。