武蔵野の入社3年以内の離職率は、驚異の「5%」

新卒採用の現場は、入社後3年以内に離職することを「早期離職」と定義するのが一般的です。2003年以降、新卒社員の定着率が向上し、早期離職率は下がっています。現在、入社3年以内の離職率は、「5%」です(2016年3月に大学を卒業・就職した人が3年以内に離職した割合は35%/厚生労働省発表)。

新入社員
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新卒の定着率が向上した理由は、おもに「9つ」あります。

【新卒社員を組織に定着させる取り組み】
①採用部を設置して、内定者や新卒社員のフォローをしている
②採用の段階から「辞めにくい人材」を採用している
③内定者研修に力を入れている
④新入社員のトレンドに合わせて会社をつくり変える
⑤入社1年以内に人事異動をする
⑥半期に一度「ほぼ初対面の先輩」と飲む機会を設けている
⑦チームごとの目標を与える
⑧新卒社員にアンケートを実施する
⑨管理職の数を増やす

専門部署が内定者を手厚くフォロー

①採用部を設置して、内定者や新卒社員のフォローをしている

2001年まで、新卒採用は総務部の仕事でした。採用活動は「人を採ること」と「採った人をケアすること」の2つの軸があります。総務兼任時代の武蔵野は、「採ること」だけしか頭になかったため、内定者(新卒採用者)のフォローが行き届いていませんでした。離職者があとを絶たず、ようやく私も、「『ついで』ではダメ」だと気がつきました。

採用部を設置してからは、きめ細かくフォローできるようになったため、定着率が飛躍的に向上しました(現在は採用kimete事業部)。

②採用の段階から「辞めにくい人材」を採用している

新卒採用のノウハウが蓄積されてきた結果、ここ数年、価値観の合う人材、素直な人材、ストレス耐性のある人材、ようするに、「辞めない人材」の採用に成功しています。

③内定者研修に力を入れている

入社前と入社後のギャップがなくなるため、入社後の「こんなはずではなかった」がなくなりました。また、内定者は1カ月に3、4回、武蔵野でアルバイトをするのが決まりです。入社前から現実、現場を体験させておけば、早い段階から価値観が揃う。だから辞めません。