乗り遅れた! と思う人におすすめの投資法2つ

では、「しまった! 乗り遅れた」と思っている人たちはここから一体どんな投資方法を考えればいいのでしょうか? 方法は2つあると私は思います。1つは投資信託ではなく、個別株に投資をすること、そしてもし投資信託に投資するのなら積立投資をおこなうことです。

前述したように、株価が上がっているといっても、それは日経平均が上がっているだけで、全ての株が上がったというわけではありません。この1年ほどの間で上昇した銘柄の多くはコロナ禍により、在宅が増えたことによって恩恵を得た企業です。外出や旅行の自粛によって大きな打撃を受けた飲食業や運輸、宿泊業など、まだまだ株価が低迷したままの企業はたくさんあります。

しかしながら、ようやくワクチンが認可を受け、感染者の数も落ち着いてくれば、これまで業績が落ち込んでいた企業の回復も見込めるでしょう。それによって低迷していた株価が上昇に転じる可能性も出てきます。そんな業種の中で個別の企業を探すという方法があります。

配当利回りで選ぶのも手

個別銘柄に関してもうひとつは配当利回りで考えてみるのも面白いでしょう。現時点で配当利回りが5%以上の銘柄は100社近くありますし、4%以上で見れば300社以上あります。配当利回りが高いということは業績が良くて配当が多いということもあるでしょうが、株価が下がっているために利回りが高くなっているという場合もあります。したがって配当利回りさえ高ければ何を買っても良いというわけではありませんが、『会社四季報』などを利用してこれらの企業の今後の業績予想を調べてみて、回復基調にあるということであれば、投資する価値はあるでしょう。

そもそも今の時期に利回りが4~5%もあるのであれば預金のまま置いておくよりもずっと良いですし、前述したように配当利回りが高いということは株価が下落しているからということも多いからです。日経平均が3万円に乗ったからといって全ての株が高くなっているわけではないことは知っておくべきでしょう。