せっかくかわいく産んだのに、おまえはどんどんどんどん醜くなっていく――

7年前の2013年に母が亡くなり、少しずつ母との関係を公に話すようになると、私が母から虐待を受けていたと記事にされることもありました。でも、私は虐待を受けたとは思っていません。今、ご縁をいただいて、母との思い出を書籍にまとめる機会を得、当時を思い出すにつれ、母がどんな思いで私に厳しくしたのか、手を上げたのか、暴言を吐いていたのか、薬物依存に陥っていったのか、母の気持ちが少しわかった気がします。

うれしいはずの結婚式にも悲しい思い出がいっぱい詰まっている。
自分嫌いの母は、整形を繰り返しており、学校から帰ると顔が変わっていることもしばしば。おおたわさんは整形した母親の顔が大嫌いだそう。この日のウエディングドレスも、ドレス選びに母は一切付き合ってくれず、ひとりで選んだという。

時代背景もあるのか、また、そうせざるを得ない状況だったのかもしれません。子どもにとって親は絶対的な存在。母が私に厳しく当たるのは、私が悪いせいだろうと思っていました。でも、今振り返れば、「母の行いは間違っていた」と思います。そう思えるようになったのは、つい最近のことなんですよ。