日本の観光業は復活するのか
私は日本政府のGo Toキャンペーンなどにはまったく賛成しないが、日本の観光業そのものについては朝鮮半島と同じくとてもポジティブに見ている。経済成長が著しい中国やベトナムなどの東南アジアに地理的に近いというアドバンテージもあって、日本は訪日外国人(インバウンド)を年間3000万人超まで急増させてきた。
コロナの影響で2020年の日本のインバウンドの伸び率は大きく落ち込むことは免れない。しかし、これは世界中の問題であり、日本だけの問題ではないので仕方がないと思うしかない。
各国政府の今後の対応を見守る必要があるが、いずれ問題は沈静化するだろう。そのときに、治安がよく魅力的な観光資源を持っている日本は勝ち組の一つとなるだろう。
私も私の家族も日本が大好きで、個人的には世界一とも思える食文化を持つ日本を訪れたいと考える外国人は今後も増えるだろう。私は日本食が全般的に好きなのだが、中でも特に鰻が大好物だ。韓国産の鰻に中国産の米を使った鰻重ではだめで、日本産の鰻に日本の米を使ったものは格別である。一度食べたら虜になる外国人は多いはずだ。
コロナショックで買った銘柄
加えて、歴史ある神社仏閣や町並み、豊かな自然などの観光資源があるから、21年にオリンピックが開催されたとして、その後も日本への世界の関心は続くだろう。観光産業は日本にとって長期トレンドで成長が見込める数少ない分野だと言える。
私は日銀に便乗して購入している日本株のETFのほかに、個別銘柄として20年3月に日本の船舶関連銘柄を少し買っている。ホテルなどの観光関連株を買い戻すことも検討しており、古民家再生事業に投資をすることにも興味を持っている。日本の伝統的な古民家を宿泊できるように再生すれば、外国人観光客にとっては東京の高級ホテルよりもずっと魅力的な場所に映るだろう。これらをうまくチェーン事業にできた企業は、莫大な利益を上げられることが予想される。