コロナ禍で、ますます先が見通しにくい時代になってしまいました。あらためて自分のキャリアややりたいことを見つめなおした人も多いのではないでしょうか。「社会貢献したい」「スキルアップしたい」「会社の外の世界も見てみたい」……。そんな思いをかなえる方法の一つに、「プロボノ」があります。日本におけるプロボノの草分けで、プロボノ希望者を、支援を必要とするNPOなどにマッチングするNPO、サービスグラント代表理事の嵯峨生馬さんにお話を聞きました。

新しい形のボランティア活動「プロボノ」

プロボノとは、社会的・公共的な目的のために、職業上のスキルや専門知識を生かして行うボランティア活動のことです。ラテン語で「公共善のために」を意味する「Pro Bono Publico」を語源としており、新しい形のボランティア活動と言われています。

サービスグラント代表理事の嵯峨生馬さん
サービスグラント代表理事の嵯峨生馬さん

私たち「サービスグラント」は、さまざまな社会問題に取り組むNPOや地域団体などを支援するために、このプロボノ活動をコーディネートする認定NPO法人です。いろいろな職業上の知識や経験を持ち、プロボノ活動をしようという方=「プロボノワーカー」を募り、5人前後のチームで、支援先となるNPOや地域団体などの課題解決につながるような具体的な成果物を作っていきます。期間は短いものだと1カ月くらい、長いもので半年間ぐらいに限定していて、1週間に5時間程度を目安に参加できます。