ステップ1:精神的なショックを和らげる手段をもっておく
理想と現実のギャップが大きいだけに、ダメだったときの落ち込みは激しいもの。ですから最初は結果を無理に受け入れようとせず、結果は結果として受け止めるだけでOK。
「悲しい」「つらい」といったネガティブな気持ちが押し寄せてきて、平静を保っていられないときは、とりあえず気持ちを静めることに集中しましょう。
そのための方法として有効なのが「呼吸法」です。ネガティブな感情を手っ取り早く緩和してくれるので、ふだんから身に付けておくとよいでしょう。
おすすめは、いすに座ったまま、4秒間息を吸って、6秒間息を吐く、といった呼吸を繰り返す方法。吐くほうを長くして、肺の中にある空気を全部吐き切るイメージで行います。4秒+6秒=10秒をワンセットにして、3分つづけます。今吸っている、今吐いている、ということに意識を集中させると、ざわついた気持ちがいったん落ち着きます。
ステップ2:気持ちに「タグ付け」する
最初の大きなダメージから脱したら、次に重要なステップは、自分の「気持ち」にフォーカスすることです。
失敗した当事者は、その出来事によってネガティブな気持ちが渦巻いていて、そこからこの仕事に向いていない、ここにいてもダメだ、自分には力がない……、と自暴自棄な考えに及んでいるでしょう。そうしたモヤモヤとした感情は、言語化するのが一番です。自分自身と感情を分離させて自分を俯瞰してみることができるからです。
言語化するときは、自分がもともと持っているネガティブな気持ちのタグを、今の気持ちにあてはめて貼っていきます。たとえば今回のようにダメ出しされたら、「イライラ」「不安」「罪悪感」といったタグを貼る人は多いでしょう。「落ち込む」「元気が出ない」といったタグを貼る人もいるかもしれません。
貼るタグは千差万別ですが、こういったタグをあらかじめ自分の中に準備し、それを貼っていけば、自動的に言語化できます。モヤモヤした気持ちが膨れ上がっているときは、一個でなく、何個でも貼っていいでしょう。
タグ付けして言語化する過程で、感情を客観的に観察できるようになり、自分自身から分離させることができるのです。紙に書くと、より整理しやすいので、モヤモヤしたら、ぜひペンと紙を用意して、どんどん書き出していきましょう。気持ちがすっきりしますよ。