※本稿は井上智介『職場での「自己肯定感」がグーンと上がる大全』(大和出版)の一部を再編集したものです。
「頑張り屋さん」はメンタル不調に陥りやすい
うつ病の患者さんに、「頑張ってね」という励ましの言葉をかけるのがNGであることは、一般的にもかなり広く知られるようになってきました。
ただ、その理由まできっちり理解できている人は、まだまだ少ないように感じます。せっかくなので解説させていただくと、そういった言葉をかけられた患者さんは、「頑張ってこれなのに、まだ足りないんだ」「頑張りたいけどもう無理だよ」と感じてしまいます。そして、さらに気分が落ち込み、ますます自分に自信が持てなくなるのです。
また、うつ病に限らず、敏感に周囲の空気を読んでしまう性格の人にも、「頑張って」は禁句です。その理由は、その言葉を「相手の期待に応えないと!」「相手は、自分が頑張れば喜んでくれる!」というふうにとらえてしまうからです。
そして、自分の頑張りで相手が喜んでくれると考え、時間や体力などを大幅に削ってまで頑張ってしまい、自分でブレーキをかけることが極端に苦手な傾向があります。
このように、メンタルヘルスの不調に陥りやすい人は、「頑張り屋さん」であることが多いと言えます。