自分はまだまだという気持ちから脱皮

プログラムを通して荒巻さんが気づいたのは“自分の考えを変えること”の必要性。

アクサ生命の主な取り組み

「もっと広い範囲で仕事をしてみたいという気持ちがある半面、経験やスキルが足りない、管理職は特別な人でないとできない、男性が多い、自分には無理という先入観がありました。今思うとバイアスですよね。でもこのプログラムがきっかけになり、今回、主体的に取り組むことの重要性を再認識したので、以前から関心を持っていた分野での管理職のオファーをいただいたときにチャレンジしたいと思ったのです」

実際、リーダーとしてチームをまとめ、業務を統括する管理職の仕事は、まさに荒巻さんのしたかったことにいちばん近いことだった。

「新しい役割でうまくやっていけるだろうかという不安もありましたが、性別にかかわらず、あたたかく受け入れてもらっています」

社内の女性リーダーが登壇するイベントも開催

18年には、社内の女性リーダーが体験談を披露する“ロールモデルフォーラム”を開催。またeラーニングも今の時代に合ったものを取り入れようと模索中。会社全体を巻き込んだ取り組みで、女性の内勤管理職の比率は13年の17%から19年は27%と大幅アップ。経営会議のメンバー8人中3人が女性で、38%を達成しているのも大きな変化だ。アクサ生命の取り組みは、これからますます進化していきそうだ。

(写真左)“7つの習慣”には総勢20人以上の参加者たちが各部署から集まった。会場は熱気にあふれている。(右)カンファレンスの様子。19年は部長相当を招待したことで男性の参加率がアップ。
(写真左)“7つの習慣”には総勢20人以上の参加者たちが各部署から集まった。会場は熱気にあふれている。(右)カンファレンスの様子。19年は部長相当を招待したことで男性の参加率がアップ。
池田 純子(いけだ・じゅんこ)
フリーライター