テレワークで商品が売れないリスクを軽減できる

新しい商品を販売する時や、新規の広告を展開する時は、期待とともに「上手くいくかな?」という不安も伴います。成果が出るか不安になることは、多かれ少なかれ誰でも経験することです。

こうした不安をゼロにすることはできませんが、事前に日常生活の中で検証しておくことで軽減することはできます。

古くから用いられているものに、モニターを集めて意見を聞くという手法があります。しかし、モニター調査をもとに、いざ販売をしてみると、調査通りにいかなかったということがしばしばあります。調査では大好評だったのに、実際のお客様の反応はイマイチだったということもあります。モニターの方といえども、企業の担当者が真剣に開発した商品に対して、厳しい評価はつけにくいのかもしれません。

「生活シーンでの検証」がしやすいことが強みに

ここで、皆さん自身で商品を検証することをお勧めします。お客様の課題を最も理解しているのはお客様ですが、皆さんは、そのお客様を“一次情報”の収集時に身近で観察されています。検証方法は、実際の生活シーンで検証することです。商品は、製造現場の制約により、製造過程において、当初の予定から変更されていきます。コストの関係からボトルの仕様を変更した、作業効率の関係から素材を変えたなど様々な変更が出てきます。このように、商品は、いくつかの変更を経て完成に辿り着きます。

商品開発の担当者は、ボトルや一部の素材変更など小さな変更があっただけで、当初の計画通りに完成したという認識を持っています。しかし、生活現場で使用すると、気付かなかった違和感に気付くことが多々あります。

「このボトル、開閉時に手が少し痛くなるな」
「この口径だと、中身が詰まりやすいな」

お客様は、3、4日と使い続けていくうちに、この違和感をさらに強く意識するようになります。中には、この段階で使わなくなる人も出てきます。こうした違和感に、商品開発の早い段階で気付くことができれば「ボトルの仕様は、もとのプランに戻しましょう!」と対処することも可能ですが、完成に近づくにつれて、そうはいかなくなります。