上司の仕事は目的・目標を達成すること
目的・目標とは何でしょうか。それは、仕事に対してチームが達成すべき課題です。何のために仕事をするのかという「目的」があり、その「目的」を果たすために何を成し遂げるかというかという「目標」があります。それを達成することが「目的・目標達成」になるわけです。
例えば、自社の商品やサービスで社会の困っていることをなくすということが「目的」
であり、その目的を果たすために自社の商品やサービスを1億人に買っていただくという
のが「目標」です。そして、その達成を目指すのです。
多くの会社では、ただ単に昨年同様か昨年の何%増しかの売上や利益を目標としています。そのため、個々の部署には「売上を1億円、利益は1千万円上げろ」という営業ノル
マ(義務)が課せられます。
ただ、これでは数字だけのノルマになり、あなたや部下の目的・目標にはなりません。この数字をつらいノルマからワクワクする目的・目標に変えるためには、数字に意味を与
える必要があります。それが上司の仕事でもあります。
部下に意味のある目標を託すことが大事
数字を達成することで、私たちにどんないい未来が訪れるのか想像してみてください。会社から褒められ、ボーナスがもらえ、自分も家族も喜べるでしょう。チームメンバーが自分の持てる力を発揮して目標を達成すれば、チームのメンバー全員が喜びに満ち溢れた笑顔になれるでしょう。
同時にいい商品やサービスを提供できれば、お客様にも喜んでもらえるでしょう。さらに、その商品やサービスが人や社会の役に立っていると実感できれば、チームにとって、これほど嬉しいことはありません。
数字に意味がないと、ノルマになり、ただ、こなしていくだけのものになります。一方、数字に意味があれば、それは目指すゴールとなります。そして、あなたとチームメンバーの願いに変わっていきます。メンバー全員が、ゴールを共有し、そこを目指したとき、世界最強のチームになっていくのです。
その世界最強のチームの中であなたは、メンバーがゴールを達成するために相応しい行動を起こし、その行動を続けられるように、「指示をだす、褒める、叱る」を繰り返していくことになるのです。