見たこともないユニークな商品を開発したい
2年前(2018年)の1月、このアプリの存在を知り、「面白い!」とひらめいたのが、先の土代さん。さっそく、キッチハイクの共同代表・山本雅也さんに面談を申し込み、「一緒に、ワクワクするような消費者コミュニティを創りませんか?」と声をかけました。
「これまでのビール開発を振り返ると、ほとんどが「創る(造る)人」と「飲む人」「売る人」の三者が、分離している状態だった。でもこれからはその垣根をなくし、プロではない一般のユーザー(飲む人)が開発に関わることで、見たこともないユニークな商品が生まれると思ったのです」
そう、土代さんが目指したのは、創る人と飲む人、売る人が三位一体となり、斬新なアイデアや商品を「共創」できるコミュニティ。そこから極小ロットでビール(試作品)を造れるようなプロジェクトとして、その年(2018年)の秋にキッチハイクと立ち上げたのが「HOPPIN’GARAGE」でした。
1年半の間に寄せられた新ビールのアイデアは400以上
4月に開催された「オンライン飲み会」の実現も、HOPPIN’GARAGEのようなコミュニティが既にあったからこそ。「実は、当初予定していたリアルの飲み会を、(新型コロナの影響で)急きょオンラインに切り替えたのです」(土代さん)。
立ち上げから約1年半の間に、HOPPIN’GARAGEが開催したイベントは、480件超にも達していました。参加者はのべ5000人、新たなビールのアイデアも400以上集まっていたと言います。
4月のオンライン飲み会当日、飲み会専用のリモの前には、一般の男女約100人が集結。
そしてなんと、「あの著名人」までもが、飛び入り参加したというのです。