「新人はまずテレアポ」は昭和的すぎる

【Cくん】僕は転職系の口コミサイトをよく見ていました。辞めた人だからできるぶっちゃけ話が載っていて、すごく参考になりましたね。正直、今の会社は働き方や雰囲気はそんなに評判がよくなかったんですが、若手の裁量権が大きいということだったので決めました。

【Aさん】私はTwitterで業界別の就活アカウントをチェックしていました。実際にその業界で働いている人が発信しているので、各社の評判やイメージなどをつかめて便利でしたよ。私はとにかく「会社大好き」「同期Love」みたいな雰囲気が嫌いなので、まずTwitterで会社の雰囲気をざっくり把握してから、OB訪問で確認するようにしていました。

【原田】今の若者にとっては、会社の雰囲気がかなり重要な決め手になっているんだね。実際に入社してみて、今は会社や仕事をどう思っているのかな。

【Dくん】今はコロナの影響で仕方がないかもしれないけど、このまま自宅でテレアポの仕事が続いたら嫌ですね。このような情勢下で電話した相手からきつく当たられることもあるんですが、それも含めて「新人を鍛える」みたいな発想でやらせているんだとしたら昭和的すぎる。メールでアプローチしている同業他社もあるのにって不満に思っています。

入社前後のギャップに戸惑いも

【Cくん】入社してから知って驚いたのは、初任給の振り込みが5月末だったこと。最初の給料は4月末にもらえると思っていたので。それと、ベンチャーを選んだのは自分自身ですが、今になって大企業に入った人がちょっとうらやましくなっています。インスタを見ると在宅でオンライン研修を謳歌している人が多いのに、僕は通勤して3密の状態で働かされて……。

【Aさん】私は転職前提で入社したというか、最初の会社である程度の知識をつけたら次へ行こうと思っていました。でも、コロナ禍で転職のハードルがすごく高くなっているみたいで、小売業に就職した友達の中には「給料がもらえない、転職先も見つからない」っていう子もいます。だから今は、安定したお給料をもらえているこの仕事を手放しちゃいけないのかなって思い始めています。

【Bさん】それは私も思っています。友達の中には、コロナで業績が悪化したせいか入社前日に内定が取り消された子もいました。ひどいなと思うのと同時に、そういうことをしない自分の会社に感謝の気持ちが湧きました。