朝、材料をセットすれば夕方できたてが食べられる

例えばカレーの場合。朝出掛ける前に、切った野菜やルー、調味料などをホットクックに入れて予約タイマーをセットしておけば、夜帰ってすぐに「できたてのカレー」を味わうことが可能。

内蔵されたセンサーが、温度や蒸気の状態を見計らい、自動で火加減を調整してくれるので、忙しい最中に「火加減はどうだろう」と、コンロの周りをウロウロする必要はないうえ、焦げつきを気にして鍋をかき混ぜる手間からも開放されるでしょう。この部分では、確実に「時短」と言えるはずです。

ですが、飯沢さんいわく「“ほったらかし”の意味は、必ずしも『時短』とイコールではありません」とのこと。一体なぜなのでしょうか。

時短より「ちゃんと家事をしたい」ニーズが高まる

ここ数年、共働き世帯(約1220万世帯)は増加の一途をたどり、いまや専業主婦世帯(約600万世帯)の2倍以上(18年現在)。だからこそ「時短」が叫ばれるのですが……、飯沢さんによると、ホットクックのニュアンスは、「あえて言うなら、『時短』より、新たな時を産む『時産』(家電コーディネーターの戸井田園子さんが提唱した言葉)」だそう。

共働き世帯は専業主婦世帯の2倍以上に

とくに、昨今のコロナ禍では、時短よりむしろ「ちゃんと家事して生活を整えたい」とのニーズが高まっているようだと言うのです。