間違い美容法6「ローラー美顔器で往復マッサージして、肌をリフトアップ」

顔をたるませ、輪郭をくずす原因は「①皮膚のたるみ、②脂肪の減少・萎縮・移動、③顔面じん帯の劣化、④骨の萎縮、⑤筋肉の持続的な拘縮」の5つ。なかでも、たるみに大きくかかわるのが「顔面じん帯の劣化」と「皮膚のたるみ」です。

ローラー美顔器は皮膚をつまんで引き上げるため、じん帯に強い刺激を与えるもの。間違った使い方をすると、じん帯の劣化を加速させてしまいます。そもそも、皮膚に物理的な刺激を加えたところで、リフトアップはしないのです。

ローラー美顔器は、顔のむくみを解消する目的で週1回ほど使うのはOKですが、リフトアップしようと毎日がんばって使うと逆効果に。また、必ず下から上など一定方向に動かし、力を入れずに使うことがポイントです。

間違い美容法7「敏感なまぶたに塗るアイクリームは、たっぷりしっかり擦り込みます」

保湿のために、美容液やアイクリームをたっぷり厚く塗ることは問題ありません。量が少ないと、どうしても乾燥してしまいます。ただ、すり込んだり、たたき込んだりすると、肌を痛めることになります。やさしく肌にのせるように塗りましょう。

構成=籔 智子 写真=iStock.com

慶田 朋子(けいだ・ともこ)
銀座ケイスキンクリニック院長 医学博士/皮膚科専門医

皮膚の働きや美肌に導くスキンケア、安心安全な美容医療など、的確な診断とわかりやすい解説で多くの女性たちに支持されている。雑誌やTVなど多くのメディアでも活躍中。著書は『365日のスキンケア』(池田書店)、『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)など