自分以外の守るべきものがあると強い
多くの人は、今、家にいる時間がこれまでよりずっと長くなっていると思うの。
暮らしのひとつひとつを味わって、ていねいにしてみることって、心の平和を保つためにもとても効果的よ。
掃除をする、コーヒーを淹れる、食事をつくる。ひとつひとつの動作に集中することで、心に穏やかな水面をつくるの。心を無にして、ただ目の前のことに夢中になってみるのよ。それが自分を助けることにつながるわ。
お世話をするのもおすすめよ。ベランダ菜園をしたり、お花や観葉植物を育てたり、わんちゃん、猫ちゃん、ペットのお世話をするのもいいわ。自分以外の守るべきものがあると思うと、私たちの心は強く、元気になるのよ。
散歩は人間の根源的な喜び
頭を休めるためには、体を疲れさせるのも手よ。汗をかくと、気持ちがすっきりするでしょ。動画を見ながらダンスをしたり、自宅で筋トレをするのもいいかもしれないわ。
「不要な外出は自粛するように」という要請が出ているけれど、まったく外に出られないのはつらいわね。2本の足で好きなところに行けるというのは、人間の根源的な喜びよ。
近所を散歩したり、広い公園でジョギングしたり、人との距離を十分にとれる場所であれば、外の空気を吸うことはかまわないと思うの。
人との接触をしない場所を選んで、うまく息抜きをしてほしいわ。
古典や名作に触れて
テレビやネットもコロナウイルス一色で、不安が増幅してしまうという人も多いわね。実はアテクシもそうなの。新しい情報はないかと、ずっとメディアにくぎづけになって疲れてしまう。
もちろん正しい情報を取り入れることは大事よ。でも、出口が見えない今の時点では、情報に触れる時間は区切ったほうがいいと思うの。
際限なく見続けてしまって不安にかられるなら、その時間、本や映画に触れることをおすすめするわ。名作といわれる作品って、時代を超えて普遍的なもの。それこそ戦時中や大恐慌時代の人も楽しんできたはずよ。そこには、苦しさを乗り越える昔の人の知恵も入っているわ。こんなときこそ古典や名作に触れて、没頭してみるのはどうかしら? 逃避の世界にはコロナウイルスは存在しないわ。