そして犬や猫を飼えない環境下にいる人でも、実はできることがまだまだある。たくさんの命を預かる保護活動には、まずは多くの人手が必要。空いた時間に信頼できるシェルターに赴き手伝いをするのもいいだろう。また、活動にはエサ代のほか去勢・避妊や病気の治療などに多額の予算も必要。できる範囲での募金や物資を寄付するなどの後方支援も、小さな命を救うための大きな一歩だ。

5.日々の生活から地球温暖化を防ぐ
毎日しているある行動が省エネ&CO2削減に

地球温暖化が急速に進んでいることは、真夏の異常な気温上昇や、台風が多発している日本の現状を見れば痛いほどわかる。もちろんこれは世界的規模の大きな問題で、ひとりひとりがどうにかしたところで、すぐには解決できない絶望的状況とも思えてしまう。

世界、日本、東京の年平均気温偏差の推移

でも実は、温暖化防止は、日々私たちが行っている“ある行動”と、とても密接だ。たとえば電気をこまめに消す、使っていないコンセントを抜く、室温は冷やしすぎず暖めすぎない、公共交通機関(電車やバス)を活用する……。これらは、まさに節約とイコールではないだろうか。つまり私たちは節約に取り組むことで、同時に温暖化防止にも大きく貢献していることになる。

また、冷蔵庫やエアコンは、10年前の製品を買い替えるだけで、年間5000~1万円の電気代が節約できるといわれており、これは100~200kgのCO2の削減につながる(出典:しんきゅうさん)。東京都なら省エネ機能の高い家電の買い替えに最大2万1000円相当のポイント付与を実施、省エネ対策をバックアップする制度もある。

節約も温暖化防止の行動も、決して無理してやることではない。習慣として上手に取り入れることで、家計にも地球にもやさしい、そんなサイクルが出来上がるはず。

6.食品ロス削減に積極的になる
その「ちょっと」がチリも積もって社会問題に

わが国の食品ロスは年間643万tともいわれ(農林水産省・環境省 平成28年度推計)、これは国連世界食糧計画(WFP)による食糧支援量の1.7倍。毎日10tの大型トラック約1760台分を廃棄していることになり、年間ひとり当たりに換算すると51kgもの食品を捨てていることに。さらにその廃棄は、全体の半分が家庭から出るものだというから驚きだ(出典:消費者庁HP)。

個人レベルの食品ロスは、主に食べ残しや買いすぎといったもの。ならば今すぐ防げると思いきや、これも意識が低ければ何げなくやりすごしてしまうことでもある。

家庭における食品ロスの内訳