そして食品ロスは環境だけを苦しめているわけではない。家計の圧迫や廃棄処分のための税金投入など、自分たちの経済状況にも悪影響を及ぼしかねないのだ。

私たちが今すぐできることは、日々の買い物を適切なときに適切な量に収めること。「安いから」「面倒だから」とまとめ買いしても、結局捨ててしまうのであれば財布にも環境にもマイナス。ライフスタイルに見合った量を把握すること、そして「もったいない」という日本独特の感覚で、食品ロスをぐっと減らすことができるはずだ。

7.フェアトレードの製品で楽しみながら支援する
当然の権利を正当に。働き方を支援する

フェアトレードとは、その名のとおり公正な取引のこと。募金や寄付ではなく、経済活動によって貧しい人々の自立を促す取り組みでもある。途上国で生産された品が驚くような安価で手に入ることがあるが、その安さを実現するために、暮らせないほどの低賃金だったり、生産者の健康に悪影響が出るようでは、それはフェアとはいえない。

チョコレートの原料、カカオの生産者。©Miki Alcalde/ピープルツリー
チョコレートの原料、カカオの生産者。©Miki Alcalde/ピープルツリー

実際にフェアトレードを行っている企業の商品を買うことで、私たちは対等な取引に賛成・貢献したことになり、その売り上げが現地で働く人への正当な賃金や、健全な生活を保障する一助となるのだ。

ただ単に安いからといって買うものを選んでいると、時には強制労働や自然破壊の片棒を担ぐ羽目になるかもしれない。とにかく「自分だけが得する=幸せ」という考えはもう古い。自分が買うもの、使うものがどのようにしてつくられているのか、そしてその商品が生み出されるまでの過程が世の中にとってどのように影響を及ぼすか、プラスになるのか、もしくはマイナスなのかを私たちは把握しておく必要がある。それは自然や他者の力を借りて生きている人間としての責任であり、義務になりつつあるのかもしれない。

8.エコファー、エコレザーの進化を知る
ファッション界にも大革命! エコとフェイクが違う理由

「リアルなものが高級」。そんな考え方がスタンダードだった、ファッションにおけるファーやレザーの存在。しかしこの数年で、それもすっかり時代遅れの考えとなった。

今や動物の命を脅かす必要のないエコファーやエコレザーの進化はすさまじい。見た目にはその違いがわからないほど上質なのは当然のこと、非常に肌ざわりがよくなめらかで、おまけにお手入れも簡単! 環境と資源に配慮しつつリアルなものよりもずっと時間と予算を投資してつくられているものも少なくない。