3.正しい知識で意識を高める
まずは正しく知ること! 意識の低さが環境汚染の元凶

誰も自然を破壊したいなんて思っていないし、地球に悪いことを率先してやりたい人なんていない。むしろ多くの人ができるだけクリーンな地球になってほしい、そう願っているのに、事実ここまで環境が悪化してしまったのは、ひとえに私たちの知識不足が根底にある。「知るだけじゃダメ、行動しないと」という考えはもっともだが、そのために必要なのが正しい知識だ。正しく知ることでまずは意識が変わる。意識が変われば自然と行動が変わる。それをひとりひとりが実行することで、世界は変わるはずだ。

行動を起こすためには、まず現状を知ること。今私たちの豊かな生活が、どんな犠牲を払ったうえで得られたものなのかを正しく知って、そしてこの先、自分の家族や大切な人が暮らす未来が、どのようなものであってほしいかを考える。それだけでも日々選ぶ食材、製品が変わってくるはず。

サステナビリティは何も特別なことではない。すべては私たちの意識からスタートし、この世界はつくられているはずで、これまでわれわれ人間が環境に対し無頓着だった結果が、今になって海水の汚染や天然エネルギーの枯渇として表れているだけなのだ。

サステナビリティはそれをする人とそうでない人に分かれるようなものではなく、国籍も性別も年齢も関係なく、それぞれがおのおののペースで一生取り組んでいくこと。知らなかったでは済まされない、世界共通の問題なのである。

4.犬や猫の保護活動に参加してみる
飼う人も、飼わない人もできることがたくさんある!

私たち日本人の感覚では、犬や猫を飼うとなったらペットショップに行くのが定番だけれど、実は先進国でそれをしているのはかなり少数。現在、日本国内で殺処分される犬猫の数は年間約30万匹。これだけの命が日々奪われていることを、私たちはもっと重く受け止める必要がある。

千葉のARChアニマルレスキューちばでは、保護犬・保護猫の里親募集中。http://arch2013.org
千葉のARChアニマルレスキューちばでは、保護犬・保護猫の里親募集中。

捨てられる犬猫は、少し成長しただけでペットショップで売れ残ったり、悪質ブリーダーの飼育崩壊、そしてなんと飼い主から「かわいくなくなった」「うるさい」という理由で直接、保健所や保護施設に持ち込まれることもあるという。

このショッキングな出来事に対し、実際に行動を起こしているのが保護活動をしている人たち。私たちにできることは、犬や猫を家族に迎えたい、そう思ったときは、ペットショップではなく保護施設や保健所へ行くこと。そうやって、ひとりひとりが“買う”ではなく“引き取り”をすることで、殺処分ゼロをめざせるともいわれているから、すべての命を救うことは、決して夢物語などではないのだ。