「保育園全部落ちた」人が今するべき3つのこと

①ローラー作戦! すべての可能性を網羅して連絡すべし

認可保育園の入園可否通知が届くタイミングは、市区町村によって異なりますが、だいたい1月下旬から2月上旬のところが多いです。私どもでは、「認可保育園に落ちたことが判明したら、少しでも早く、できればその日の午後には認可外保育園に電話をかけてください」とお願いしています。認可保育園の発表の後に選考を開始する園があったり、認可外に内定していた人が辞退したりしている場合があるからです。認可外保育園の他にも、保育室や保育ママ(家庭福祉員)含むすべての可能性を網羅して連絡してみてください。

二次申し込みの結果が出た直後もチャンスです! 日々、入園予定者の状況は変わっているはずなので、こまめに連絡をしておくと入所の確率が上がると思います。なぜなら認可保育園は年収や点数が判断基準になりますが、認可外保育園の場合は園長先生が入所者を決めることがあるからです。つまり、園長先生が「このお母さんをどうにかして助けてあげたい!」と思ってくれたら、入所できる可能性もあるかもしれないということ。園や園長先生と直接のコミュニケーションをとっておくことがとても大事なので、一度断られても諦めずに連絡を入れてみましょう。

また、中には定員の弾力化対応(待機児童解消等のため、定員を超えて入所できるようにすること)で、4月途中や5月からなら入園できる園があります。もしかすると追加募集を行う可能性があるかもしれないので、保育園に連絡をする際にはその点についても確認を忘れずに。

②エリアの見直し! 離れた場所、通勤途中にある保育園も候補に入れるべし

自宅や最寄り駅から近い範囲の保育園を希望していたのなら、エリアを少し広げましょう。市区町村を跨ぐと状況はまた違うので、自宅から自転車で15分くらいの距離にある園や、バスなどの交通手段を使えばなんとか通えそうな場所も候補に入れてみてください。ゆくゆくは転園することを視野に入れながら、「通えるところには入る!」くらいの覚悟を持つことも必要です。

最寄り駅だけでなく、会社の提携保育園や勤務先までの沿線にある園も検討を。自転車を使わないと通えない場所の認可保育園よりも、徒歩で最寄り駅まで行き、一駅先の駅近の認可外保育園に預けた方がかえって通勤や送り迎えが楽な場合もあります。自宅の近くに拘らずに探したら理想的な保育園が見つかったという人もいるので、視点を変えてみることをおすすめします。私立の学校に併設されている園や、乳幼児からの乳児教育に力を入れている園など、自治体の入園案内には掲載されていないような認可外保育園があれば相談してみるのも良いかもしれません。

③次年度は何点? 自分の保育園点数を再度シミュレーションすべし

本人の努力で入所できる可能性があるのは、4月5月6月の3カ月。6月入園が可能な場合はゴールデンウイーク明けに連絡が来ることがあるので、ゴールデンウイークまでは無心で頑張ってみましょう。それでも預け先が決まらないときは、来年の4月入園に目標を切り替えて。育休延長することも考えながら、次年度の自分の点数をシミュレーションしてみてください。

例えば、育休復帰の人も認可外保育園に預けていた人も同じ加点になる区もあります。そのような区では育休の延長ができる人は、ご自分の体調を犠牲にしてまで、無理に認可外保育園に預ける必要はないとも考えられます。点数換算の方法は市区町村によって異なるので要注意。遠くの認可外保育園に預けるよりも、自宅近くの保育ママに預ける方が有利になることもあります。自分の点数をしっかりとシミュレーションし、育休を延長するか、ベビーシッターなどを利用してでも職場復帰するのかを検討してください。