やらない自分の正当化はNG。先入観を捨ててやってみる
また、伸びる人はアドバイスしたら、とにかく素直にやってみます。
なかには、アドバイスを請うわりに、先入観から「それはうまくいかない」と思ったり、自己流にこだわり、行動しない人もいます。
こういった先入観は、「やらない自分」を正当化してしまう、やっかいなものです。
しまいには、相手から「アドバイスしても、どうせやらないもんな」と判断されてしまいます。
こうして巻き込める人をどんどん失ってしまうのです。
そして、伸びる人は、次に会ったときやメールなどで、試してみてどうだったかを報告してくれます。
「アドバイス通りやってみたらうまくいきました」という場合もあれば、「アドバイス通りやってみたのですが、まだうまくいかなくて」という場合もあるでしょう。
先ほどから述べているように、世の中には唯一の正解というものがありません。
うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあって、当然なのです。
いずれにせよ、アドバイスした側からすると、アドバイスを素直に実行する人はサポートしたいなと思います。
うまくいかなかったのであれば、どこで詰まってしまったのかを一緒に考え、次こそはうまくいけばいいと感じるものです。
教えてあげたくなる人は、間違いなく人を巻き込む力を持っています。そのような人になるよう、意識を変えてみてはいかがでしょうか。
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1984年、京都生まれ。同志社大学経済学部卒業後、ケンブリッジ大学で心理学を学び、修士課程修了。帰国後、京都にてグローバル人材育成「ジーエルアカデミア」を設立。主な著書に、『ネイティブなら12歳までに覚える 80パターンで英語が止まらない!』(高橋書店)、『頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き』(すばる舍)、『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』(明日香出版社)などがある。