やらない自分の正当化はNG。先入観を捨ててやってみる

また、伸びる人はアドバイスしたら、とにかく素直にやってみます。

なかには、アドバイスを請うわりに、先入観から「それはうまくいかない」と思ったり、自己流にこだわり、行動しない人もいます。

塚本亮『「すぐやる」思考法』(明日香出版社)
塚本亮『「すぐやる」思考法』(明日香出版社)

こういった先入観は、「やらない自分」を正当化してしまう、やっかいなものです。

しまいには、相手から「アドバイスしても、どうせやらないもんな」と判断されてしまいます。

こうして巻き込める人をどんどん失ってしまうのです。

そして、伸びる人は、次に会ったときやメールなどで、試してみてどうだったかを報告してくれます。

「アドバイス通りやってみたらうまくいきました」という場合もあれば、「アドバイス通りやってみたのですが、まだうまくいかなくて」という場合もあるでしょう。

先ほどから述べているように、世の中には唯一の正解というものがありません。

うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあって、当然なのです。

いずれにせよ、アドバイスした側からすると、アドバイスを素直に実行する人はサポートしたいなと思います。

うまくいかなかったのであれば、どこで詰まってしまったのかを一緒に考え、次こそはうまくいけばいいと感じるものです。

教えてあげたくなる人は、間違いなく人を巻き込む力を持っています。そのような人になるよう、意識を変えてみてはいかがでしょうか。

写真=iStock.com

塚本 亮(つかもと・りょう)
トモニツクル京都山城代表取締役、ジーエルアカデミア代表取締役

1984年、京都生まれ。同志社大学経済学部卒業後、ケンブリッジ大学で心理学を学び、修士課程修了。帰国後、京都にてグローバル人材育成「ジーエルアカデミア」を設立。主な著書に、『ネイティブなら12歳までに覚える 80パターンで英語が止まらない!』(高橋書店)、『頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き』(すばる舍)、『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』(明日香出版社)などがある。