これからは女性のほうが仕事に有利

AI(人工知能)が将棋や囲碁のチャンピオンにも勝つようになって、これからは「知能をもつロボット」に仕事が奪われてしまうのではないかという不安が広がっています。実際、自動車からコンピュータまで、製造業の多くはものすごいスピードで自動化が進んでいます。その結果、これまで工場で働いていた男性労働者が仕事を失って「右傾化」していくことが、先進国で大きな問題になっています。

イギリスが国民投票でEUから離脱したのも、アメリカでトランプ大統領が誕生したのも、ワーキングクラスに失業者が増え、「中流」から脱落しかかっているからです。

これはものすごくむずかしい問題で、どうすればいいのかの処方箋はいまのところありませんが、ただひとついえるのは、「これからは大半の男性よりも、女性のほうが仕事で有利になる」ということです。

男性は生まれつきシステム化と空間把握能力に優れ、女性は共感するちからと言語能力にすぐれています(あくまでも「平均的には」ですが)。

シリコンバレーのベンチャー企業を見ればわかるように、知識社会化したグローバル経済では、理系の高い能力をもつ若者(ほとんど男性)はものすごく有利で、20代で何百億円、何千億円の資産をつくることもあります。

アメリカでは男女の平均収入に逆転現象

しかしこういう才能にめぐまれた男性はごく一部で、先進国で顕著になったのは、ますます多くの若い男性が高校をドロップアウトしてニートになっていく、ということでした。

アメリカでは、小学校から大学まですべての学年において女子は男子より成績がよく、成績表の最低点の70%を男子が占めています。女子生徒が生徒会や部活動に積極的に参加する一方で、多くの男子生徒は停学や留年によってドロップアウトしていきます。これはアメリカだけでなく世界的に共通な傾向で、日本も例外ではありません。

なぜこんなことになるのでしょうか。

それは、男女で知能に差がないとしても、女子のほうが真面目でこつこつ努力するからです。そんな彼女たちが大学に入って就職する一方で、多くの男子が高校を中退していきます。

こうしてアメリカでは、男女の平均収入が逆転するようになりました。一部の大金持ちは男に多いとしても、いまや女性は男性より裕福になりつつあるのです。

女性が有利なもうひとつの理由は、「AIロボット」は工場の仕事をすることはできても、教育や看護・介護など、女性が得意とする「共感的な仕事」をうまくこなすことができないからです。