ヒットの兆しはSNSからやって来る──。イマドキの若者たちが2020年のトレンドを大予測。座談会では、インスタ映えするグルメやSNS発の新ビジネスなどが挙がりました。解説は原田曜平さんです。
座談会メンバー
山田 修平くん/法政大学3年生。サッカーサークルに所属。男性
赤峰 沙都さん/法政大学国際高等学校1年生。グルメ情報はSNSから。女性
赤峰 沙枝さん/法政大学1年生。沙都さんの姉。女性
福永 怜生くん/早稲田大学4年生。IT・通信系の流行に注目。男性
丹羽 明日香さん/早稲田大学3年生。趣味はベリーダンス。女性

ストーリー映えするハンバーグ店

【原田】最近は、SNSから火がついてヒットする商品も増えているね。企業も、新商品のPRにインフルエンサーを活用したり、「インスタ映え」を意識した商品づくりに力を入れたりしている。その中で、皆が特に注目しているものを教えてくれるかな。

【山田くん】インスタでは最近、動画や加工画像を気軽に投稿できる「ストーリーズ」っていう投稿法が人気なんですが、そこでこれから来そうなのがハンバーグ店の「極味(きわみ)や」です。席の目の前に鉄板があって、自分で好みの焼き加減に仕上げられるんですよ。ハンバーグをジュージュー焼いている絵は、ストーリー映えの定番。今までは静岡県のハンバーグ店「さわやか」を投稿する人が多かったけど、これからは「極味や」が取って代わると思います。

(左)「極味や」のハンバーグステーキは最後の仕上げを自分で。焼き加減を調整できる。(右)「神戸牛ハンバーグステーキ」には、金箔がトッピング。(写真提供=株式会社わっはっは)

【原田】自分で焼き上げるスタイルが新鮮なんだろうね。自ら体験している感覚を味わえるし、友達との思い出づくりにもなりそう。「さわやか」は、特に大学生の間で流行っているのかな?

【山田くん】そうですね。ストーリーズで「さわやか」を見たことがない大学生は少ないと思いますよ。映えるのはもちろん、ハンバーグを自分で一手間加えて完成させるところも楽しいんです。ただ静岡県だから、ドライブ先としてはいいけど気軽には行けない。「極味や」は渋谷にあって、福岡の人気店が東京に初上陸したということでも話題になっています。