「2020年はコレが来る!」をテーマに、高校生と大学生の計5人がそれぞれ注目しているモノやサービスを紹介。彼らはどこにひかれ、なぜ「流行る」と感じたのでしょうか。若者市場を読み解く鍵を、原田曜平さんが探り出します。
座談会メンバー
山田 修平くん/法政大学3年生。サッカーサークルに所属。男性
赤峰 沙都さん/法政大学国際高等学校1年生。グルメ情報はSNSから。女性
赤峰 沙枝さん/法政大学1年生。沙都さんの姉。女性
福永 怜生くん/早稲田大学4年生。IT・通信系の流行に注目。男性
丹羽 明日香さん/早稲田大学3年生。趣味はベリーダンス。女性

「テラハごっこ」できる宿泊施設が話題に

【原田】今年は、商品以外のもの、例えばサービスや体験、エンターテインメントといった分野では何が流行はやるんだろう。どこが魅力で、なぜ流行ると思うのかも教えてくれるかな。

【山田くん】サービスだと、友達の間で話題になっているのは「illi Shimokitazawa(イリーシモキタザワ)」です。下北沢にオープンしたばかりの宿泊施設ですが、ホテルというよりおしゃれな部屋みたいな感じなんです。ただ泊まるだけじゃなくて、グループでホームパーティーをしたり、飲み会の後に皆でまったり過ごしたりできるところがいい。最近は「テラハごっこ」も流行っているので、その会場にもぴったりだと思います。

仲間でくつろげる「illi Shimokitazawa」。(写真提供=サンフロンティア不動産)

【原田】恋愛リアリティ番組「テラスハウス」みたいに、男子と女子がおしゃれなシェアハウスで“共同生活ごっこ”をするやつだね。最近は東京を中心に若者の間で広がりつつあるね。下北沢にも独特のカルチャーがあるから、そんな街で仲間と夜を過ごせるのが魅力なのかな。でも、「エアビー」のような民泊とはどう違うんだろう。

【山田くん】「エアビー」は人の家っていうイメージがあるけど、これは人の家でもホテルでもない「友達と過ごすための場所」っていう感覚です。部屋にコーヒーミルやレコードプレーヤーもあるので、仲間とまったりするのにちょうどいいんですよ。