2015年10月に10%に引き上げられる予定だった消費税。2度の延期を経て今年19年10月、いよいよ10%になります。ついに来たなという感じもしますが、のんびりしてはいられません。消費税の増税は、家計にダイレクトに響くからです。増税にあたって、気をつけたいお金の使い方を確認していきましょう。
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負担が増えるものと増えないものを確認

今回消費税が10%になることで、生活に関わるほとんどの商品やサービスが値上がりします。とはいえ、なんでもかんでも10%になるわけではありません。まずは、消費税が10%になることで、家計の負担が増えるものと増えないものがあることを確認しておきましょう。

まずは負担が増える方から見ていきましょう。消費税というと、お店での買い物のときに最後に足されるもの、というイメージがありますが、それだけではありません。例えば、電気・ガス・水道といった水道光熱費には消費税がかかりますから、これまでと同じ量を使ったら、出費が2%分増えることになります。

スマホや携帯、ネット代などの通信費もアップ。郵便料金も、はがき代が62円から63円に、手紙(25グラム以内の定型郵便)代が82円から84円に値上がりします。

また、電車代・バス代・飛行機代・高速道路料金といった交通費も軒並み値上がり、消費税は10%になります。もちろん、衣料品や日用品などにかかる消費税も10%です。

増税の影響を受けないものは?

一方、消費税が10%にならないものもあります。すでにニュースなどで紹介されているように、「酒類・外食を除く飲食料品」と「定期購読契約が結ばれた週2回以上発行される新聞」には、軽減税率が適用されるので、消費税の税率は8%のままとなります。

店舗によっては10月以降、値札やレシートに、軽減税率が適用されていることを示すマークがつくところも。買い物のときにぜひ確認してみましょう。

ちなみに、もともと消費税がかからないものもあります。たとえば賃貸住宅の家賃や生命保険の保険料、学校の授業料や入学金、商品券やプリペイドカードの購入費、出産費用、病院の治療費、火葬料や埋葬料などはそもそも非課税。消費税が10%になっても影響はありません。