内臓機能低下は冷えを招き、生理痛や尿を引き起こす原因に
年齢による加齢タイプの人は、お腹や腰周りの筋肉が低下しています。腹筋や背筋などの筋力、さらには体幹トレーニングなどを積極的に行い、体幹部の筋力強化を行いましょう。
腹筋は、ヒザを曲げて仰向けで寝た状態から、片方の足を真っすぐ伸ばし、その足を見るような形で上体を縮めます。背筋は、うつ伏せで寝た状態で、右手と左足のように交互の手足をそらします。いずれの筋トレもそのままの状態を5~10秒キープする運動を1回とし、合計1日10回程行いましょう(図表3)。
なお、自分のカラダのタイプに関しては、カラダの状態を入れるだけで簡単にわかる無料アプリYOMOGIを利用すると便利です。月に1回(毎月10日まで)入力すると、あなたに合ったその月の養生法が送られてきます。
大雪は雪が本格的に降る時期です。身体活動は抑制され、何もかもが動きをひそめがちに。特に内臓機能が低下すると、生理痛や頻尿など骨盤内臓器に関連する症状に影響が表れやすいので、お腹周りを中心に温めるようにしましょう。なお、内臓を温めるにはお腹を温めるだけでなく、食事や運動習慣などもとても大切です。生活習慣から改善をめざしましょう。
「大雪の特徴」
●心身の症状
カラダ:背中が丸くなる、循環が悪い、カラダが冷える
ココロ:脳の活動が低下する(ボーッとする)
●季節に多い症状
腰が曲がる
●心身の養生法
腰を鍛える(ストレッチと運動)、根菜類を摂る
●食養生に効く食材
牡蠣・ネギ
●ツボ
関元
写真=iStock.com
鍼灸学医学博士・全日本鍼灸学会理事。同大学附属鍼灸センター長。トリガーポイント鍼治療の第一人者であり、慢性痛の緩和治療に精通。現代女性のための、東洋医学に基づく心身のセルフケアも指導している。