幸せな出会い、幸せな結婚のために必要なこと

【午堂】特に実業家であればリスク管理にも長けているから、そんな打算的な女性の下心を敏感に感じ取って、遠ざかるかもしれないですね。

ただ、そういう人に出会いたくても、そもそも出会いがないという女性も少なくないですよね。

【A子】出会いはやってくるものではなく、自ら作るもの。動かないと出会いはないですよ。

【B美】私は仮に今の主人と離婚することになっても、また起業家・実業家と結婚したいと思います。でもそのためには、そういう人が出没するところへ行かなくては出会えないですよね。

【午堂】お二人のお話には、共通する軸のようなものを感じます。家族もお金も手に入れる女性は、似たような考え方を持っているのでしょうね。

【B美】相手のことを尊敬・尊重し、一緒に築いていこうという純粋な気持ちで接することじゃないでしょうか。執着心があると相手を見る目を曇らせるから、お金や外見などといったこだわりを捨てること。

仕事もお金も手段です。ラクするためじゃなく、一緒に豊かになるために、一緒にがんばろうねっていうほうが、私は楽しいと思っています。そして相手もそういう人であれば、幸せになれるはずです。理想論だと言われるかもしれないけれど、現実にできるんです。それを決めるのは自分の心や考え方。思考が行動を決め、その行動が結果を決めるわけだから、まずは自分が女性としての豊かな心を持つことだと思います。

誰かに頼る発想は捨てること!

【A子】自分を大切にすることは、女性としての魅力を放つための基本です。それは外見のことだけじゃなく、自分の心の持ちようです。

たとえば女性芸人の渡辺直美さんや森三中のみなさんが素敵なのは、自分をしっかり持っているから。自分を愛し、自分を信じているから、それが魅力として出てくるんだと思います。

外見は整形すれば済む話。確かに外見の美しさは出会いの間口を広げる上ではとても有利。でもそこから幸せな発展につなげるには、自立した大人の女になる必要がある。その凛とした姿勢が、向上心のある男性を引きつけるんだと思います。

誰かに頼る発想を捨て、精神的に自立すること、根拠のない思い込み(妻は、母親はこうあらねばならない)を捨てること。打算でなく、本心で相手にぶつかることが大事なんじゃないかな。

【午堂】男性は本能的に女性に対して母性的なぬくもりを求めてますよね。だから自己主張の強すぎる女性は、男性は安らげないと感じて敬遠されやすいと思います。また、依存心が強い女性は、男性からすると重いとか、支え続けられるか不安になって、やはり遠ざかるような印象があります。

これらは矛盾する要素ではなく、相手を包み込む包容力や、認めてあげる受容力があるということで、成熟した大人の女性だからできることだと思います。自立できてない人は、そんな余裕がないですからね。私はお二人の話を伺って、そんなふうに感じました。

もちろん、人によっていろんな考え方があると思います。こだわりが悪いわけでもありません。いろんな夫婦関係、いろんな家族関係があるので、ここでのお話がすべて正しいわけではなく、誰にでも当てはまるわけでもありません。でも、幸せをつかみ取るのも、幸せを実感できる人生にするにも、やはり本人の心の持ち方が大切ということですね。

今日は貴重なお話をありがとうございました。

【A子】ありがとうございました。

【B美】ありがとうございました。

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午堂 登紀雄(ごどう・ときお)
米国公認会計士

1971年岡山県生まれ。中央大学経済学部卒業後、会計事務所、コンビニエンスストアチェーンを経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。IT・情報通信・流通業などの経営戦略立案および企業変革プロジェクトに従事。本業のかたわら不動産投資を開始、独立後に株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズ、株式会社エデュビジョンを設立し、不動産投資コンサルティング事業、ビジネスマッチング事業、教育事業などを手掛ける。現在は起業家、個人投資家、ビジネス書作家、講演家として活動している。著書に『33歳で資産3億円をつくった私の方法』(三笠書房)、『決定版 年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人』(Gakken)、『「いい人」をやめれば人生はうまくいく』(日本実業出版社)、『お金の才能』『お金の壁の乗り越え方 50歳から人生を大逆転させる』(かんき出版)など。