子どもにコンビニのおにぎりを食べさせてもOK!
【B美】両立なんてできるよ!
【A子】そうそう、何も心配いらないと思います。私は家事が苦手で、自分も夫も多忙なので、シッターと家政婦さんにお願いすることにしてみました。
子どもにはお菓子をあげるしコンビニおにぎりも食べさせる。料理が苦手なので……。そうめんとにゅうめんは得意なんだけどね(笑)。
【午堂】それ、冷たいかあったかいかの違いだけですよ(笑)。でも多くの人は、「もっとちゃんとやらなきゃ」と思うんじゃないでしょうか。
【A子】妻として、母親として、完璧にこなそうという思い込みが自分を縛るんだと思います。もっと自由に発想し、アウトソーシングサービスを使えばいいと思います。
あとはね、ご近所に信頼できるご両親やご親戚がいるなら、頼らせてもらうとか。我が家は典型的な核家族で、近所に頼れる家族もいないので、今はそういうサービスを利用するようにしているだけです。
お金があるからできるんだろ、ではなく、どうすれば両立できるか、自分の固定観念を捨てて考えるんです。保育園のママ友同士で子供たちを預かりっこすることもありますし。アウトソースや助け合いは大切。自分の心に余裕がないと、子どもに愛情を注げないですから。
子どもの食事も、好きなものを食べさせればいいと思っています。それで批判があるかもしれませんが、それは我が家の問題であって、他人がどうこう言うものではないですしね。
とはいえ、主人がいるときはいつも、ご飯の準備はしてくれるんですけど(笑)。特に朝食はいつの間にか主人の担当になりました。主人のほうがよっぽど栄養バランスを考えて作ってくれます。
サラリーマンになるための教育はしない
【B美】ウチも結構放任ですよ。私、料理はするけれど朝ごはんはあんまり作らないから、見かねた夫が子どもの朝食を用意しています(笑)。
ほかにも、トイレトレーニングもしなかったなあ。おむつがとれたのは5歳くらいと超遅かったけど、それも本人が恥ずかしくなって自分でなんとかした結果です。家庭によっていろんな子育て観があるとは思うけれど、私は親があれこれ完璧にこなそうとしなくても、子は育つものだと実感しています。
それに夫婦で起業家だからというのもあるけど、安定したサラリーマンになるための教育なんてするつもりもないから、子ども自身の自主性や判断を尊重するようにしています。
【午堂】でも相手が完璧主義だとしんどいですから、結婚前に家庭に対する価値観を確認しておいたほうがいいかもしれないですね。ご主人は理解してくれたんですか?
【B美】家事は完全に半分こです。お互い仕事をしているから、自然にそうなったんです。
育児については、起業して最初のころは不満そうだったけど、私が一生懸命メールの返信をしたり、ミシンで縫ったりしている姿を見せていたら、彼もわかってくれたみたい。今はいろいろやってくれていますよ。
【A子】ウチの夫は「僕に迷惑がかからないならいいよ」というスタンスからのスタートでした。だからなるべく夫の仕事に迷惑がかからないように、と考えたのが家政婦やシッターを使うこと。でも結果的には、想像していた以上に主人のワークライフバランスが変わってきて、家にいる時間が長くなり、「奥さんが一人で何かをする時間」を増やすことにも、とても協力的になりました。子どもはやっぱりかわいいみたいで、子育ては夫もよく手伝ってくれます。