結婚することの良さを知っている

【午堂】最近は「結婚にメリットを感じられない」などと、結婚に対してあまりポジティブな印象を持っていない若者が増えていると言われていますが、どう思いますか?

【A子】結婚はいいですよ~!! 最初に離婚したあとも、やっぱり「いつかまた結婚したいな」と思ってました。

結婚は不自由とか人生の墓場とか言われることもあるけれど、そんなの幻想ですよ~!

一人の時間も作れるし、夫婦二人の時間も作れるし、家族の時間も作れる。そしてそれが選べるんですから。

子どもがいても自由だし、子どものいる生活はとっても楽しい。結婚は安心を手に入れるだけでなく、幸せも同時に手に入れられる、最高の手段だと思います。

【B美】私も同じ意見。夫は起業して会社を経営してて、自分もやっているから、こうしたらいいよねとか、そういう会話ができることがとても楽しいです。

また、将来は自社ビルを建てたいねとか、未来の夢を一緒に語り合える相手がいることは本当に素晴らしいこと。

そして、子どもがいる生活はもっと素晴らしい。私の場合、子どもがほしくて不妊治療までしたくらいだから、今は本当に幸せ。子どもの感受性はすごくて、夫の仕事がうまくいっていないとき、私が「なにやってんのよ!」と夫に不満をぶつけたら、娘は「パパは今、休んでいるだけなんだよ」と私をなだめたんです。一方夫と二人きりのとき、娘はパパに「ちゃんと稼がなきゃダメじゃん」と言ったらしいんですよ。

【A子】へえ~!

【午堂】それはすごいですね!

セレブ婚をするためには捨てるべきことがある

【午堂】お二人のようなセレブ婚にあこがれる人は少なくないと思いますが、どうすればお二人のようになれると思いますか?

【A子】いろんな価値観があると思うけれど、まずその「セレブ婚」「お金持ちと結婚」という発想を捨てた方がいいと思うんです。それが自分を縛っていて、出会いや結婚への足かせになっているような印象を受けています。

確かにわたしも、「理想の男性像は掲げておいたほうがいい」という話はするのですが、「理想に掲げること」と「固執すること」は違うから。「お金がある男性のほうがいい」っていうのはもちろんですけど、大切なのは「その人と一緒にいる自分は、幸せなのかどうか」です。

お金持ちもいろんな人がいますが、誰かに幸せにしてもらおうとか、環境が自分を変えてくれるはずとか、依存心の強い女性は、ちゃんとした相手だったら敏感に感じて引いてしまうと思います。

【B美】私の知人で、40歳手前で絶賛婚活中の女性がいるんですが、彼女は年収1500万円以上、ルックスもそれなりのレベルを求めているそうで、やはり結婚には至っていません。

スペックで相手を選ぼうとすると、当然相手からも自分のスペックを要求されるわけですよね。じゃあ自分はそれに見合ったスペックなのかと。若くて美人ならアリかもしれませんが、もしそうでなければそのこだわりは捨てた方がいいと思います。

それに、お金を目的にしたら浮き沈みを一緒に乗り越えられないですよ。相手のお金を使って幸せになろうという自己中心的な発想では、相手との絆を深めることはできないと思います。他人のお金を使って自分が豊かになろうというのは、貧しい考え方のように感じます。単純かもしれませんが、直観で「ああ、この人いいなあ」という人を選んだ方がいいのではと思います。