40歳を超えると女性も保守的になる

ここまで見下しタイプについて考えてきましたが、実はこのタイプになるのはおじさんだけではありません。先ほども言いましたが、「人は年を重ねると保守的になる」です。つまり、男性だけでなく女性も保守的になる傾向があるのです。

40代に入ったら、自分は保守的になりがちな年齢なんだと、誰もが自覚する必要があります。気持ちは若いつもりでも、あるいは見た目が若くても、加齢にはそう簡単に抗えません。見下しタイプのおじさんを見て困った人だなと思ったら、20~30代の方は将来そうならないよう反面教師としてください。

そして40代以上の方は、自分も見下しタイプになってはいないか、ちょっとだけ振り返ってみていただければと思います。保守的な傾向や変化を嫌う傾向は年齢によるものであり、性別を問いません。その自覚を持っておくだけでも、上司としての人望には大きな差が出るように思います。

構成=辻村洋子 写真=iStock.com

田中 俊之(たなか・としゆき)
大正大学心理社会学部人間科学科准教授

1975年生まれ。博士(社会学)。武蔵大学人文学部社会学科卒業、同大学大学院博士課程単位取得退学。社会学・男性学・キャリア教育論を主な研究分野とする。男性学の視点から男性の生き方の見直しをすすめる論客として、各メディアで活躍中。著書に、『〈40男〉はなぜ嫌われるか』(イースト新書)、『男がつらいよ 絶望の時代の希望の男性学』(KADOKAWA)『中年男ルネッサンス』(イースト新書)など。