ニオイを数値化するチェッカーをお試し。ショックな結果が……

自分では気づきにくいうえ、他人も指摘しにくいニオイ。大事な商談の前には、口臭や体臭をチェックするのがこれからの新習慣になるかもしれない。

手のひらサイズの臭いチェッカー
手のひらサイズのニオイチェッカー「Kunkun body」。くちのニオイ、加齢臭、ミドル脂臭、汗臭の4種類のニオイを嗅ぎ分ける。測定できるのは、くち、あたま、耳のうしろ、わき、あしの5箇所。Kunkun body(クンクン ボディ)3万円(希望小売価格)/コニカミノルタ ※価格は税込みです
1日中取材で、汗をたくさんかいた日の夕方に測定。「くち」の項目では、食品やアルコールによるくちのニオイや、口内から発生する「硫黄化合物」に由来する不快臭などの強さを数値化するという。「あたま」は汗臭とミドル脂臭、「耳のうしろ」はミドル脂臭を主に検知する。

ライターNも早速測定してみた。あらかじめ専用アプリをダウンロードしてペアリングさせたスマホを用意し、本体を計測したい場所に近づけてボタンを押して20秒ほど待つと測定結果が表示される。ある日の結果はこのとおり。

Nは「くち」「あたま」「わき」が「少しニオイが気になる」結果に。おすすめの対策が表示され、ニオイコラムをまとめたwebページへリンクできるようになっている。

汗臭は自覚があったものの、口臭についてはランチ後に歯磨きをしていたのでこの結果にはショック……。しかし振り返ってみると、前日の夕飯が焼き肉だったので、カラダの内側から発生するニオイがあったのかもしれない。空腹や緊張などで唾液が減る時間帯も、口臭が強く出やすいという。

生活習慣によってカラダの状態は変化し、それに伴いニオイも日々変化する。ニオイを測定することは体調の変化の把握にもつながりそうだ。そして、ビジネスでもプライベートでも、相手を不快にさせないためにニオイに気をつけたいものだ。

桐村 里紗(きりむら・りさ)
内科医・認定産業医
。「ヘルスケアは、カルチャーへ」というコンセプトを掲げ、ヘルスケアの「意味」を再定義し、さまざまなメディアで発信している。ニオイ評論家としてフジテレビ「ホンマでっか!?TV」「とくダネ!」などメディア出演多数。著書に『日本人はなぜ臭いと言われるのか〜口臭と体臭の化学』(光文社新書)などがある。

写真=iStock.com

中島 夕子(なかじま・ゆうこ)
フリーライター&エディター

ヘルス&ビューティ系の記事を中心に、Web、雑誌、単行本などの執筆を手掛ける。