35歳を過ぎると食べたものがそのまま身に……いざダイエットをはじめる前に、自分のカラダがどうできているかを知るべく、噂の「肥満遺伝子検査」を実施してみた。

こんな簡単な作業で本当にわかるの!?

食べる量は減っているのに、年を追うごとに太っていくという矛盾に悩まされる日々……。重い腰を上げてダイエットしよう! と決意したものの、ここまでたっぷり成長してしまったぜい肉を削ぎ落とすことは、そう簡単でないのはよくわかっている。

巷ではやりのさまざまなダイエットは自分のカラダに合うのか。さらに自己流でトライして、結果時間を無駄にしたくもない……。まずは自分自身にとっての正しい生活とはどういうものなのかを考えることにし、自分自身の「肥満遺伝子」を確認できるという、遺伝子検査を受けてみることにした。

肥満遺伝子検査とは、ひと言でいえば、遺伝子レベルで自分の肥満傾向がわかるため、それに基づき、必要な栄養素と、控えるべきものを知ることで日々の食生活の参考にできるというもの。

今回チャレンジしたのは、ジェネシスヘルスケア社「ジーンライフ」の遺伝子検査。WEBサイトからキットを購入し送付する方法が一般的だが、提携するエステサロンなどで申し込むことも可能。この場合、サロンで施術するボディケアの効果をよりアップさせるため、自分に合ったダイエット法(食事改善等)を知ることを目的に、併せて遺伝子検査を実施できるプランを申込むと、サロンで検査キットを受け取れるという流れだ。

ライターTは、カラダへの直接的アプローチも同時に実施したかったため、提携エステサロンで痩身コースを申し込み、コースに付帯していた肥満遺伝子検査を実施した。とはいえ、遺伝子検査自体はWEBでの購入送付のものと方法も内容も変わらない。

まずは、近々1週間の、朝・昼・晩に食べたものを専用の書類に記入。これは、普段の食事の傾向を見るためのものだという。そして、食事の記録をとった最終日の翌日に検査キットを使って採取し、食事記録書類を同梱して送付する。

採取キットといっても、使い方は驚くほど簡単。綿棒状のものを、口内(頬の内側)に3、4回擦りつけてフタをするだけだ。

両親の遺伝子型からわかる!! 細かい解説に思わず感心

1週間ほど経ち、いよいよ肥満遺伝子検査の結果報告書が郵送で届いた。検査結果というと、健康診断結果票のように、検査項目表に小さい文字が書いてあるような地味で堅い印象の紙がくるのかと思いきや――全16ページにびっしりと書いてあるにも関わらず、なんともわかりやすい報告書類だ! 子どもでもわかるような、カラフルでシンプルなイラスト入りのもので、情報がスルスルと頭に入ってくる。

結果、何がわかったか。1つは、そもそも自分の肥満遺伝子は両親の型傾向からどのタイプかということが明確になる。この報告書では、肥満遺伝子を、りんご型/洋ナシ型/バナナ型という、体型をイメージしやすいような3つのタイプに分けて解説している。両親それぞれの遺伝子がどのタイプであるか、そこから自分の型はどれになるのか。それに加え、日々の食生活傾向からなぜ太ってしまいやすいかということがわかる。

両親から受け継いだ1セットの遺伝子のうち、両方の遺伝子に変異がないタイプをワイルド型、片方の遺伝子に変異があるタイプをヘテロ型、両方の遺伝子に変異があるタイプをホモ型というそう。

*ここでいう「変異」とはDNAを構成する物質配列の入れ違いのこと。「異常」の意味ではない。

つまり、ホモ型(両方の染色体に変異がある)に該当する型が、両親双方から受け継いだ一番強いタイプであるということになる。

結果、ライターTの場合のホモ型は、洋ナシ型に該当。つまり、両親双方が“洋ナシ型”の遺伝子を持っていたことがわかる。報告書にはそのまま、「遺伝子型ダイエットタイプは洋ナシ型」と記載されていてるからわかりやすい。