具体的な指導が、やる気をアップさせてくれる
報告書類には、りんご型/洋ナシ型/バナナ型の特徴傾向が細かく書かれ、また、自分の遺伝子型と普段の食事報告から、体質の詳細、そのためにどう食事に気をつけるといいかという分析が記載されている。
例えばライターTの場合で一部抜粋すると、下記のように分析されていた。
【タンパク質】報告時の総摂取量51.9g→理想量78.5g
【脂質】報告時の総摂取量39.4g→理想量34.9g
【糖質(炭水化物)】報告時の総摂取量188.7g→理想量235.5g
脂質の代謝が苦手。太る時はヒップ・太ももから、肉や揚げ物、クリームが好きな傾向にある……など。
好き嫌いもせずいろいろなものをたくさん食べていたので、栄養摂取量が足りていないことに驚いた(が、摂取食品数は目標数を超えていて“good!”の記載。これは素直に嬉しかった!)。そして、もっとバランスの良い食事を心がけるように、と指摘され、さらに、傾向にあるように、まさにヒップ・太ももばかりが大きく成長してしまっていたので、非常に頷ける結果となった。
自分のカラダに適した食事や運動を見直すことから!
ライターTに適したダイエットは「低脂質ダイエット」とのこと。つまり、脂質を吸収しやすい体質のため、摂取時に脂質の多い食材を減らすよう気遣うことが大切ということだ。はやりの低糖質ダイエットは自分にはまったく合っていないことが判明した!
この報告書を見れば過不足が一目瞭然で、自分はどの食材を摂って、何を控えればいいかが表になっている。食材だけに留まらず食べる順番など細かく個人の食事改善ポイントを教えてもらえるうえ、併せてどんな運動が向いているか(自分の体質で脂肪燃焼しやすいか)も書かれているので、食生活だけでなく、効果的なカラダの動かし方を知ることもできる。
肥満は体重の重さで決まるのではなく、重要なのは体脂肪率。つまり、何をどれくらい摂取し、どう燃焼しているかという“内容”ですべて決まってしまうということがよくわかった。
おかげでライターTは、摂取していいもともと好きなものは食べ続け、好物だったチーズなどの乳製品は豆乳製品に代替。別の美味しいものを新しく発見することができたうえ、つらくない食生活を送ることに成功している(課題は運動量をどう増やすかだが、それは自分の意識次第だということはよくわかっている……)。
ストイックなダイエットをするわけでなくとも、食事のメニューを決める際に何が入っているかをいつも以上に見てみることや、その日の運動量を意識するだけでも、かなり生活を変えることはできるだろう。何より自分の意識に変化があったことを実感した。
新しく何かを始める前の「遺伝子検査」は有効かも
ジーンライフが提供する遺伝子検査には、今回紹介した自分に合ったダイエット法を知るための肥満遺伝子検査だけでなく、肥満タイプ含め疾患のリスクなど約360項目を解析できる検査や、肌老化に関連する遺伝子分析で肌タイプがわかる美容意識の高い人におすすめの検査。メタボ予防に特化した検査や、速筋・遅筋の発達について遺伝的傾向を分析するスポーツマン向けの検査なども。さらに「自分らしさ」を知ることのできる自己分析遺伝子検査やミトコンドリアDNA解析で自分のルーツを辿れる検査といった、なんだかマニアックで興味深いものまで揃う。こんなに簡単な遺伝子検査で予想以上にさまざまなことがわかるようだ。
特に忙しいワーキングウーマンは、日々の生活で簡単に気をつけられることが望ましいと思うので、まずは自分自身の振り返りとして、手軽な遺伝子検査で行ってみるのも手かもしれない。