転職の成功と失敗の分かれ道は「転職理由」
【畑さん】なるほど。ただ業界問わず、強い覚悟を持って臨めば、40歳を過ぎての初めての転職も成功できるのではないでしょうか。慎重に転職することは大前提ですが。
強い覚悟さえあれば、目の前に立ちはだかる課題もしっかり乗り越えることができます。だからこそ、主体的で明確な転職理由をきちんと持っておくことが何よりも大切。強い気持ちがあるかどうかが、転職の成功と失敗の分かれ道かもしれません。
転職前に必要な交渉
・パートナーとの価値観の共有
・円滑な退職交渉
40歳を過ぎてからの転職で気をつけたほうがいいこと
●大手からはじめてのベンチャー・スタートアップ企業への転職
・「社風や文化が合わなかった」という声多数
→20~30代に比べ、キャリアのやり直しが効きづらいため慎重に
●転職先での禁止ワード
・「前の会社ではこうだったから」
●転職成功と失敗の分かれ目
・主体的で明確な転職理由と、転職への強い覚悟があるかないか
大手金融サービス会社の営業本部にて法人営業、商品企画業務を6年経験。2005年より日系エグゼクティブサーチ会社に入社。2010年に執行役員、2011年から取締役就任。2013年より株式会社エグゼクティブ・ボードに参画。担当業界は、流通小売業、製造業(自動車、機械、化学など)が中心。企業の経営層との深いリレーションにより、経営幹部、管理職層の紹介実績多数。BizReach主催の「ヘッドハンター・オブ・ザ・イヤーMVP」(流通小売サービス部門)を2018年に受賞。
畑 圭一郎(はた・けいいちろう)
新卒で三越へ入社。その後、2008年に人材・組織開発のコンサルティング会社に転職。大型案件や難易度の高い案件の獲得で常時トップのコンサルティング実績を誇る。2013年経営者JPに入社。コンサルティング事業本部長として、コンサルタントチームの運営・教育に従事する傍ら、製造業・サービス業を中心に3500名以上のエグゼクティブパーソンとのキャリアコンサルティングを行う。数多くのエグゼクティブと対面してきた実体験を通して、組織の中で活躍できるビジネスパーソンには【サクセス3ポイント】があることを学びとる。
下田 由紀(しもだ・ゆき)
大学卒業後、大手金融会社で経理としてキャリアをスタート。自分の適性と志向性から営業に出たいという思いで、ミドル・フロントの経験を積み、2012年から人材業界にキャリアチェンジ。2012年中国において人材紹介会社大手のインテリジェンス中国に転職。蘇州支店マネージャーとして中国人ローカルスタッフマネジメント、中国江蘇省の日系企業向けに人材紹介(現地スタッフ、日本人)および日系企業の労務・研修サービスを提供。2014年日本帰国後、エンワールド・ジャパン株式会社に転職し、金融業界および金融専門職種等の専任コンサルタントとして従事。BizReach主催「ヘッドハンター大賞 金融部門MVP」2017年・18年と2年連続受賞。
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