柔軟なリモートワークで育児と仕事を両立

1人は、メディア事業開発の田尻愛さん(入社5年目・28歳)。大学卒業後の海外留学を経て、ベンチャー企業に就職後、2015年にスマートニュースに入社。結婚・出産後、18年に職場復帰した。

メディア事業開発 田尻 愛さん

「スマートニュースでは独自のコンテンツを作っていないので、媒体社からコンテンツや記事をあずかり、それを読者の方に向けて発信しています。出産前は各メディアの方々と交渉や提案をし、パートナーシップの拡大や強化を担当していました。現在はサポートに回り、フロントで活動する社員の業務の効率化を図る仕事を行っています」

膨大な数のメディアとやり取りをするにはフロントの人間だけでは到底こなせない。その際いかに田尻さんたちが作業の効率化を図れるかが、大きなポイントとなる。会社の前線で働く人々と同様に重要なポジションと言える。

「午前9時から午後5時までの勤務です。1歳の子どもの保育園のお迎えが6時15分なので、5時になったらすぐ退社。フロントの社員と違って自分のスケジュールで動けるので融通がききます。上長の承認があればリモートワークも可能なので、子どもの体調が悪いときなど、月に2度ほどリモートにしています」

田尻さんの夫は家事に協力的で、料理すべてを担当。離乳食も作り置きし、冷凍しておいてくれる。時には子どものお迎えも分担し、掃除や洗濯は最新の家電に頼っているので、家事の負担はあまり感じない。それでも、いずれ週3日ぐらいの勤務で完結する価値観の会社になってくれれば、というのが理想だとか。

「仕事はとても楽しい。でも、もっと家族や友人と過ごす時間も欲しいです。毎日9時から5時まで働いて、家族ときちんと顔を合わせられるのが、平日の夜と土日祝日だけなのは少ないと感じていて。人間がやらなくてもいい仕事は、どんどんAI(人工知能)がやるべきだと思っています」

スマートニュースのような最先端のIT企業であれば週3日勤務は実現可能のようだが、現状、子育てや介護などの特別な事由がある社員以外はリモートワークの日数に上限がある。しかしそう遠くない未来で、田尻さんの理想は実現するかもしれない。

オフィス&コミュニティ担当 青井絵美さん

一方、リモートワークを活用しているのがオフィス&コミュニティ担当の青井絵美さん(入社5年目・43歳)。IT企業、外資系証券会社等に勤務し、夫の海外勤務に同行し一時専業主婦に。帰国後にスマートニュースでアルバイトとして仕事を始め、正社員となる。現在はオフィス環境を整え、社員同士のコミュニケーションを円滑にするための仕事をこなしている。中学生と小学生の2人の子どもを持つママだ。