“サントリーシフト”する熱いファンたち
例えば、九州のある旅館は、「ノムの動画をきっかけに、旅館で取り扱う飲料をすべてサントリーブランドに変えました」と、ツイッターで教えてくれたそう。
またSNS上では、ほかにも「ノムを応援したいから、ノムの動画を観ながら同じもの(飲料)を飲んでます」との声も少なくないと、前田さん。
そんなノムは現在、おもに3つに軸足を置いて活動しています。
1つ目は、トークやゲーム、歌などをテーマにした、動画でのYouTuber的な活動。定期的に更新されるコンテンツは、既に60本以上にのぼります。
2つ目は、サントリー商品のブランドコミュニケーションと連動した、各企画への参加。
同社のペットボトル入りコーヒー「クラフトボス」のプロモーションでは、ノムやお笑い芸人(ゆりやんレトリィバア)がVTuberになり、ノムとバーチャル空間上で共演して、話題を集めました。
イベントでタレント活動も
そして3つ目が、ネット番組へのゲスト出演や、VTuberのコンピレーションアルバム、音楽ライブイベントへの参加など、いわゆる「タレント活動」。
19年4月、ノムは千葉・幕張メッセで、「ニコニコ超会議」と共に開催されたライブイベントにも参加しました。このとき、チケットは完売となり、ホール半分ほどの有料ステージが、観客で埋め尽くされたと言います。
実は前田さん、ノムのデビュー直前の18年6月、同じ「ニコニコ超会議」でVTuber人気ナンバーワンとされる「キズナアイ」のライブを見学した、とのこと。そこで驚くべき光景を見たそうです。