ストレスに強いタイプと判明。ビフィズス菌も豊富!
検査結果はWebからマイページにログインして見ることができる。気になる結果は……ライターNの腸内フローラ年齢は37歳。実年齢マイナス7歳なので、まずまずの出だしだ。さらにページをスクロールしていくと詳しい分析結果が続く。
腸内フローラのバランスは、バランス調整菌(いわゆる善玉菌)が30%、バランスかく乱菌(いわゆる悪玉菌)が0%、能力未知菌(いわゆる日和見菌)が70%という結果だった。悪玉菌が0%に喜ぶが、この分類ではほとんどの人が0%だという。
割合を示されてもピンと来ないが、バランス偏差値は57との結果。日本人のバランス調整菌の割合平均は20~30%だそうなので、「その値を上回る理想的な腸内フローラ」とのこと。
興味をそそられたのが、バランス調整菌の内訳だ。
第1位は「フラジリス菌」(15.706%)!
初めて耳にする菌名だが、「脳に作用してストレスを軽減する」働きがある菌らしい。ストレスをあまり感じないのは、この菌がいるおかげなのだろうか? 15.706%はなかなか高い数字らしく、全体の上位5%に入るそうだ。
第2位は、おなじみ「ビフィズス菌」(13.965%)!
毎朝ビフィズス菌入りヨーグルトを食べていることもあり、この結果には満足。続けていた習慣が、結果として裏付けられたようでうれしい。
ライターNは上記2つの菌が多くを占め、ほかには最近話題の「エクオール産生菌」や、「やせ菌」がいることもわかった。しかし、喜べない結果も……。腸内細菌の多様性偏差値は45。平均以下だ。
腸内細菌が多様なほど、腸の粘膜のバリア機能が高まり、免疫力を向上させるといわれている。しかし、Nの腸内細菌はバラエティに欠けるという結果に。リポートには腸内フローラの多様性を高めるために、いろいろな種類の食材を摂るように、とアドバイスが記されていた。事前に回答したアンケートでも食材の偏りの自覚はあったので、このアドバイスは説得力があった。
リポートには腸内のバランス偏差値が60以上の人がよく食べている食品の平均値も記されているので、自分の摂取量と比較して不足しがちな食品がわかるのもおもしろい。
腸内フローラは「やせ型よりの標準型」
腸内細菌の種類から「太りやすさ」もわかる。腸内細菌には、食事からのエネルギーをよく回収する菌と、腸管内で短鎖脂肪酸(=脂肪を阻害し、燃焼させる働きがある)をつくり出す菌がある。そのバランスによって太りやすさが示される。
つまり、同じ物を食べていても、太りやすい人と、やせやすい人がいるということだ。Nの結果は、「やせ型よりの標準型」の体型を持つ人に多い腸内フローラだった。腰回りのぜい肉が気になる今日この頃だが、やせやすいポテンシャルを秘めている! ダイエットのやる気が湧いてくる結果だった。
腸内フローラのパターンは分娩時に母親からもらい受ける菌をベースに、母乳や幼少期の食事などが影響して、3歳ごろまでに決まるといわれている。「腸活」をがんばっても腸の様相をガラリと変えることは難しいが、バランス調整菌の割合を増やしたり、能力未知菌をバランス調整菌の味方につけたりすることはできる。
腸内フローラを知ることは、食生活改善のモチベーションアップはもちろん、自分のストレス耐性を知ることにも役立ちそうだ。
写真=iStock.com