3年先の希望を上司に伝えよう

女性が男性と同じスポンサー機能を得るためには、日頃からアピールしておくことが大事です。「自分のキャリアはこう描いている」「次はこんなポストに就きたい」といった思いをふだんから上司に話しておくのです。

結局、スポンサー機能は上司、部下のコミュニケーションの量に相関するところがあります。自分の気持ちを常に伝えておけば、上司の頭の中に残ります。新しい仕事を振るとき、「ああ、そういえば彼女はこんなことを言っていたな」という記憶が頭をよぎって声をかけてくれるのです。

自分がどんな仕事をしたいのか、どういう方向に進んでいきたいのかを上司にどんどん話しておいたほうがよいと思います。女性の中には、そういう態度が「男性はいいけど、女性がそれをしたら野心的に見えないか」と心配する人もいます。

「ふだん」からアピールしておけば問題はありません。課長のポストが空いたとき、急に「私はそのポストに就きたいんです」と言い始めると、「野心的」「狙っているのかな」と捉えられかねないのです。

上司にしても、急に「このポストに就きたい」と言われると困ってしまいます。それこそ、「急に彼女を選んだらひいきしていると思われないか」と不安になるからです。

「私は3年後にこういうポストに就きたいのです」と、前々から伝えておけば、それが上司の頭に残って、実際にポストが空いたときに、「彼女に打診してみるか」という流れになるでしょう。

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