毎週火曜はヘルスケアランチで健康維持

定食コーナーも魅力的です。

「毎日3つの献立が登場します。1つは肉料理がメインの定食。今日は豚肉のスタミナ炒めですね。もう1つは魚の定食で、赤魚の煮つけです。そして最後の1品は、曜日ごとにテーマを設けたスペシャルメニュー」と梅田さん。

たとえば水曜日は、全国各地のご当地素材でつくる「和食メニュー」。木曜日は東北・九州などの食材を使い復興支援を手伝う「つながるランチ」。訪れた火曜日は、健康をテーマに掲げる「ヘルスケアランチ」でした。

この日のヘルスケア・メニューは、たっぷりの野菜と豚肉を入れた「しびれ鍋セット」。献立レシピ考案に携わっている保健師の下田さん曰く、「インフルエンザ予防のためのメニューです。舌がヒリヒリするくらい生姜と粉山椒をきかせているので、体が温まり、免疫力アップにつながります」。

確かに、食べはじめた直後から体がポカポカ。しかも、素材のだしがしっかりきいていて、満足度の高いおいしさです。

白菜、ニラ、長ネギなどの野菜が210g入った「しびれ鍋セット」。ヘルシーかつボリューミー!
身のしっとりとした「赤魚の煮つけ定食」。ご飯、味噌汁付き。自宅で魚を食べる機会がないという社員たちに魚の定食は好評。

さりげなく体調を気遣える場所

ヘルスケアランチに合わせ、各テーブルの上にはインフルエンザ予防に効果のある食材情報をまとめたプレートを設置。食堂の中央には血圧計も置いてあり、社食に来るだけでさりげなく健康を意識できるよう工夫がこらされています。

「わが社は、会社ぐるみで社員の健康増進に力を入れているんです」と下田さん。保健師としてふだんは社員の健康診断をはじめ、検診結果が悪かった人への個別面談を行ったり、メンタル相談にのったり。健康がらみのイベントも積極的に考案しているというからサポートが手厚い。

社外からの評価も高く、経済産業省と東京証券取引所が主催する「健康経営銘柄」に、15年から5年連続で選定。従業員の健康管理を戦略的に取り組んでいる優良企業として認められているのです。

(左上)社員の健康管理を行う、保健師の下田理津子さん。(左下)東京総務部の梅田佳代さん。食堂の名前「FLATO」は、社員に募り決定。(右)食堂でゆっくり食べる時間がない人のために、入り口で弁当を販売。