ナプキン、タンポンに次ぐ「第三の生理用品」として近年注目されている「月経カップ」。その使い心地を試してみた。

これはさすがに入らないかもしれない……。

最近経血量にムラが出てきた、44歳のライターN。3日くらいでさくっと終わる月もあれば、驚くほど大量の月も。婦人科を受診したところ、女性ホルモン分泌量のムラからくる更年期の始まりだろう、とのこと。

「ホットフラッシュ」や「イライラ」といった更年期症状はまだないものの、いよいよ更年期に足を踏み入れた模様。「生理がある今のうちに、月経カップにチャレンジしてみたい!」という好奇心がムクムクと沸き起こったのだ。

これが米国製の月経カップSckoonCup(スクーンカップ)。スクーンカップ オーガニックコットンポーチつき ハーモニー(アクア色)5370円(送料無料)/スクーンジャパン

月経カップとは膣内に挿入して経血をキャッチするシリコーン製のカップのことで、使用者からは「生理が快適になる」「長時間交換しなくていいからラク」「繰り返し使えて経済的」などの絶賛の声が聞こえてくる。欧米ではスタンダードらしいが、実際どうなのだろうか?

タンポンは子宮口近くまで挿入するのに対し、月経カップはもっと浅い膣の入り口付近で経血をキャッチするのが特徴。出産経験があり、タンポンも使用しているNは「余裕だろう」と高をくくっていたが、実際手にとった月経カップは、想像していたよりも大きく、厚みがあった。「いやいや、これは入らないだろ……」と突如不安が襲う。

こちらは経産婦用の「サイズ2」で少し大きめ。未経産婦や挿入に不安のある人は「サイズ1」から試してみるのが無難かも。

このカップを細く折りたたんで膣内に挿入するのだが、反発力が強く、指からつるん! と滑って元の形に戻ってしまい、挿入に苦戦。中学生の頃、初めてのタンポンに手こずったときの記憶が蘇る。そんなタンポンだって今では普通に使いこなしているし、月経カップだってできるはず!

格闘すること10分弱。最終的に「セブンホールド」という折り方で入れることができた。さまざまな折り方がスクーンカップの公式サイトに動画で紹介されているので、あれこれ試して、自分に合った折り方をみつけるといいだろう。

正しい位置まで入ると中で「パチン」と開く感覚があり、月経カップの底を指で確認してキレイに開いていればOK。正しい位置に入っていれば異物感はない。経血が出ているときのほうがスムースに入るので、初めて使うときは量の多い2日目に、浴室でトライするのがおすすめだ。

これが「セブンホールド」という折り方。縁の部分が数字の「7」に見えることが由来。右の写真は上から見たところ。